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全てを奪われた賢者は記憶の旅をする  作者: 竹馬の友
1章 失われた賢者
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子供の記憶2

食べるところからスタートです。

 「メル、誕生日おめでとう」



 「「「「「おめでとう」」」」」



シスターの言葉に連なるようにしてメルの誕生日を祝う。



 「メル、誕生日おめでとう」



 「レンもアル兄もシスターもみんなありがとう」



 「じゃあ、早速食べましょうか」



 全員が食事し始めた。会話が弾み賑やかになる。



 (そう言えば、わたしの誕生日って何日なんだろう)



 ふと、思ったのでメルに聞いてみた。



 「孤児院に来た日が誕生日になるよ」



 そうなんだ〜と思いながら話を進めていくとアル兄が話しかけて来た。



 「飯食ったら修行するか?」



 わたしは迷わずはいと言う。



 「よしやるか!」















 「まずは魔力操作の練習からだな」



 アル兄の修行は毎回これから始まる。子供のうちから魔力を鍛えると増えることがあると言うが、記憶は無いが、その前に長い時間過ごしていた感覚はあるので大人なのは間違いないだろう。だからこの魔力の訓練をやっても一向に魔力は伸びない。わたしはアル兄に抗議する。



 「アル兄これ魔力も伸びないし何も意味ないよ」



 「おかしいな。子供は伸びる筈なんだけど」



 「わたしは子供じゃないから」



 「いや、まだ子供だよ。エルフってのはね火・水・土・風とかの放出系魔法が出来て初めて大人って言われるんだ。だからこの基礎を疎かにしたら一生大人にはなれないぞ」



 わたしはこの事実を初めて知った。



 「まだ魔力が少なくて何も出来ないがやらないに越したことはないからな。十分な魔力があるときにすぐできるようにやり方だけでも教えといた方が良いだろ」



 わたしはこのあと剣術やたくさんのことを教わった。



 「今日はありがとうございました」



 「なんてことないよ」



 「ではこれで・・・」



 「待て。まだやることは残ってる。文字の勉強はしてるか?」



 ちっ、バレたか。文字の勉強すっぽかせると思ったのに。



 「文字の勉強は疎かにしたらいけないぞ。冒険者の依頼表だって読めないし、値段は吹っかけられるしで良いことがない。と言うことで勉強しなさい!」



 こうして勉強地獄に入ったのであった。


レン「普通に文字覚えるだけじゃつまらないから勝負しよう」


アル兄「いいぞ。どんな勝負なんだ」


レン「はねつきって言ってね失敗したら顔に落書きされるゲーム」


レン「それっ」


アル兄「ずるい」


レン「にーく」


アル兄「一体何を書いたんだ!笑われてるぞ!」


レン「次始めよう」


アル兄「もうヘマはしないさ」

     ・

     ・

     ・

レン「アル兄・・・大人気ない」


アル兄「大人にはなぁ。負けられない戦いってのがあるんだよ」



メル「何それw真っ黒じゃんw」


このあと孤児院でめちゃくちゃ笑われたのだった。

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