放出系魔法習得の記憶
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宿屋に行き部屋に入ったあとすぐ、師匠は用事があるようですぐいなくなってしまった。もう暗くなってるのにどこに行くのかな。
しばらくすると師匠は帰ってきた。本人曰く少し情報収集していたらしい。なんでもなんか最近怪しい奴らがうろついているとか。
「子供が攫われるらしいから。おまえさん気をつけとけよ」
何気なく警告される。わたしの体型的に連れ去られる対象だからな。気をつけておこう。わたしはそうして眠りにつく。
次の日
「おはよう」
「おはようございます」
「よし、早速ギルドに行くぞ」
起きて早々に連れてかれる。どうやら依頼を受けた人がいるか確認するらしい。ギルドの受付に着くや否や受付嬢が挨拶する。
「おはようございます」
「依頼はどうなった」
「既に受託されています。依頼通り昼ごろから来てもらう予定です」
「そうか」
それを確認すると受付嬢にお礼を言い去る。
「レン!修行だ!行くぞ!」
師匠の通り道に居る冒険者が避けていく。それを横目にわたしは師匠のあとを追う。
わたしは師匠に連れられて街の外の森へきた。
「ここなら迷惑にならんだろう」
「師匠ここで何をすれば良いのですか」
師匠は練習の内容を伝える。
「おまえさんにはわしの剣技を修得させるために型を学んでもらう」
「型?」
「そうだ。まずは基礎を固めてそれがうまくできるようになれば応用にも手を出す。もちろん身体作りも並行するぞ」
師匠はそれから時間が許す限り練習させた。
そして時間が昼になった頃
「あっ、やべもうすぐ約束の時間だ。急ぐぞレン!」
練習をしていると突然そう言われて倒れていたわたしを引きずって街へ向かう。街へ向かう途中何体かモンスターに出会う。
グゲゲッ
「邪魔だ、ゴブリン」
グギャ
ゴブリンは師匠の走りを止められずぶつ切りにされる。
南無。
街に着く頃には練習と引きずられたことで衣服がボロボロになっていた。そして依頼場所であるギルドの屋外練習場に着く。
「なんとか間に合ったー」
師匠は意外と時間にリーズナブルなのかもしれない。師匠は依頼を受けた人にわたしを預けるとはじにある木に寄りかかって目を瞑る。
「えーと、そこの君、大丈夫?」
「大丈夫です」
格好を見て、依頼を受けた人に心配されてしまった。
「ただ、驚いたなまさかジローさんにお弟子さんが居たなんて。名前なんて言うの?」
「レンです」
「レンって言うんだ。僕はニールって言うんだ。今日は君に無属性の放出系魔法を教えるよ」
「お願いします。ニールさん」
そう言うとニールさんは木で作られた的に手を向ける。
『バレット』
そう言うと手から空気弾のようなものが出てきて的に当たる。
「これが無属性の初級放出系魔法『バレット』だよ。バレットは言うなれば魔力の塊をぶつける技だよ。これの魔力を火や水に変えると他属性の初級放出系魔法のウォーターボールやファイヤーボールになるかな」
ニールさんの実践でバレットの全容がわかる。魔力の流れ的に今まで体の中で魔力制御していたものを外で制御するってことかな。
「僕が手から出したのはその方がイメージしやすかったからだね。魔法はイメージが強かったり込めた魔力が多くなると強くなるからね。まずは外に出た魔力を制御する練習をしてみよう」
わたしは見よう見真似で魔力を制御する。そして制御を成功する。
「すごい、本当に初めて?こんなに早くできた人見たことないよ」
ニールさんが褒める。よくわからないがやったことないのにいつもやっていたようにすらすらとできた。わたしはそのあと数々の練習を成功させ、すぐに放出系魔法を習得してしまった。
ニールさんにはすごい才能だと褒められた。そして色々話した後で木の下にいた師匠がむくりと起きてくる。この後は成人したと言うことでギルドカードを登録した。
読んで頂きありがとうございました