7話 <<魔法学園>>
またカードが光ってる。メリラにおでこに付ければいいって言われたからおでこに今回も付~けよ!
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ミルダ C級
12月27日
攻撃250(平均400)
魔源300(平均500)
体力500(平均450)
幸運1000000000(平均1000)
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な...何他と?自分の能力もランクも平均もあがってる....ところで話しを変えるがC級になると「魔法学園」というところに通えるようになるらしい。だからメリラとエルには迷惑だろうが魔法学園に通い始めようと思う。入学試験は水晶玉に念じて自分のクラスランクが分けられるみたいだ。
はい。ということで
「どうしたの?そんな改まって?」
「実はみんなに話しがある。」
2人が息をのむ。
「俺C級になったんだー。」
「そんな話しならわざわざ改まって言わなくてもいいのですが。」
「おいおいまて。誰も話しは終わりとは言ってねーぞ!」
謎にキレ気味のミルダでした。
「だから魔法学園に通おうと思ってな。」
「ふざけんじゃないよ。じゃあ何年も待たないといけないの?」
「このパーティーに入ったのは間違いだったのかもしれないです。」
「でも魔法学園は1年で卒業だし。一緒のボロ小屋生活で俺が学園から帰ってきたら夜からでも冒険に出かけられる訳だから。」
「ボロ小屋ゆーな。」
そっちにキレてんのね....なんか悲しいな。
「だからお願い!!」
「まあ。私は大丈夫ですよ。」
「ちょっともお~~。エルまで....仕方ないわね!留年したら許さないんだからね!あとパーティーは解散しないよ?」
「パーティー解散とか絶対ない。留年もしない。約束するよ!」
「この度は.................」学校長の話し長いのでカットで。
「では、この水晶玉にこう念じるのです。<我が魔源を糧に我を守りたまう>と。これでクラスが分かれますよ。」
俺の順番が来るまでクラスランクの説明をする。クラスは全部で5つ。冒険者みたいにE、D、C、B、Aと分けられている。冒険者と違うと言ったらS、Zがないことかな。そろそろ俺の番だ!よーし。俺の真の力を解放するときがきたようだな。
「我が魔源を糧に我を守りたまう。」
完璧。
「ん~~?」
「よろしく!!」
「えーっと。君はEだね。」
ま..まじか。俺の真の力はどこいったんだ?
「俺の名前はミルダ。趣味は冒険です。」
これはもうヤンキーに戻るしかないよな?足を洗ってても関係ねーよな?いや駄目だ。俺はメリラとエルと健全にいきるんだ。
「次。」
「僕の名前は生野ひ....いや....」
おいまて。生野?日本人じゃねーか!?転生したのは俺だけじゃないんだな!?
「ヒビカです。」
ー休み時間ー
「ちょっときてもらおうか。」
「何ですか?急に。」
「お前日本人だろ....」
「え..えーっと。そんなことないですよ?」
「白ばっくれても無駄だ。さあ言え。」
「はい...」
と。
「仲間じゃねーか。嬉しいな。故郷の知り合いいなくて少し寂しかったんだ。毎日仲間の精神的ダメージを受け継けた。社畜大国日本でも考えられないくらいに。」
その内次第に打ち解けてきた2人だった。
「え~。今日は野菜を生み出す方法をお教えしますね。まず<飛だてごぼう。輝けトマト。我の魔源を糧に食料を生み出さん。>っと。皆さんも一緒にせーの。」
とても憂鬱。まあP貯まるから我慢してるのにな~。あゎ~。眠ぃ~。
ー起きたら....ー
「はー!スペースポンプ!!」
ほぉ。みんなやるんだね。俺も魔物倒してPゲットしよ。
「すみません先生。授業中寝てしまって。」
「勝手に寝て下さい。でもそれで後から聞くとか虫のいい事しないでくださいよ!」
勝手に。とか言ってる割にはキレてね?
「まぁもういうです。あなたも早くスペースポンプ覚えて下さい。これですよ?これ。」
「え?何でですか?」
「ではスペースポンプを覚えなくても勝てますよね?」
「いや、当たり前じゃないですか?魔王軍幹部をこれでも2人撃破したんで。」
すると俺は一気に集中した。
「身体強化!!」
体力が前よりついたから効果が長持ちしそうだ。俺はまた名乗れなかったアンデットのときのように足元に魔法陣を作り出した。それから手を挙げた。すると手の上にも魔法陣が作り出される。それをクロスさせ一気に前へと持ってくる。
「ゴッドアンデットリカバリー!!」
決まった。
なんて思っていたら。身体強化のオーラで魔物が逃げていた。俺のP...逃げるでない...
「す..凄すぎる。」「これは、あのイキりAクラスの奴らにも勝てるんじゃね?」
みんなが口々に俺を語り出した。まあ。水晶玉に念じるときは俺が最弱だと思われていたからよ。
「ミルダ凄すぎる。何でそんな強くなれるの?」
俺はヒビカとこんな戯れのない話しをするつもりだった。
「先生。大丈夫ですか?」
なんだこいつら?
「あれ誰だ?」「お前知らないのか?この学園の3人のAクラス。」「イキりで有名な。あ~。あの人達ね~。」
みんなが口々にあいつらの話を今度は始めた。
「おい。お前だれた?」
俺はあいつらを知っている。裏でよく名前を聞くからな。
「えっと?君は確か?この学園最弱のミルダくんだっけ?」
腹立つなこいつら。っは....
「やっぱり間違いない魔王軍だ!!」
俺は右目を光らせていった。千里眼を発動させた状態だからだ。
「まぁ。あと10分したら分かるさ。」
ー10分後ー
「な。本当に魔王軍だ。」
「俺の名前はリテラ。魔王軍幹部の中で最も剣を愛するもの。」
やっぱ魔王軍って変人しかいねーのか?
「先生。下がってて下さい。」
なんかやる気みたいだな。少し見学させてもらお!
「はーー!ゴールドラッシュ!」
みたことない技だ!少し効いたみたいだ。って....え?あいつらが全員倒れている。俺をバカにした奴らでも同じ学園の仲間を...よくも!
「き..君よせ。君に相手になるわけがない。」
「今何した?」
「お前に言う必要ないだろ?」
「言う必要があるから聞いてんだろうが!!」
自我はあるが体が思うように動かない。
「この学園も少しは迫力あるのか。へっ。おもしれー。」
なんか人格変わったみたいに話し方変わったな。
「身体強化三段」
俺の身をとてつもない量のオーラが覆い尽くす。
「覚醒」
俺のオーラが更に大きく黄色くなっていく。
「な。Eクラスにこんな猛者が....」
「太陽に照らされし闇の炎。月夜に照らされし煉獄の炎。これが人類最強の攻撃魔法。ファイナルアース」
「ぐ..ぐは。こんなガキに瞬殺されるな..なんて。」
「エキドル」
「ミルダ。やっぱり最強?」
「いや、最弱。」
こうして俺は1人で魔王軍幹部を倒した。しかも思うように体が動かせるように戻っている。
のはずだったのだが....
「ミルダ。一生ついて行きます。パーティー組もうよ。」
俺には大事なパーティーメンバーがいるのだがどうしたらいいのだろうか?せっかく誘ってくれたのに断り辛い....いっそもう新しくパーティーメンバーに入れればいいか?
「俺パーティーメンバーがいるんだ。」
「そっか~。」
何だかがっかりしてるな。まだ話しは終わってないのに....
「だからね?俺のパーティーに入らない?」
「え...いいの?」
いいから進めてんだけどね?
こうしてパーティーメンバーにまたヒビカという男の癖にかわいい顔の男が加わった。余談だが、ヒビカが抱きついたとき妙に柔らかいんだが....まぁ。気のせいか!