4話 <<始まりの冒険>>
目が覚めた。
「ここは?って?ん?俺体が自由に動かせるようになってる!!!」
「ミルダが、倒して私を復活させてくれてありがとう。でもなんでそんな実力隠してたのさ~?」
隠してたんじゃねーよ。勝手に体が動いただけ。
「ふむふむ。黙るとはもしかして自分の意志じゃないのでは?」
なぜわかる?図星か?図星ならいいのだが。
「その話はさておき........」
「あ、話逸らした。」
「うるせー。ところで、なんか冒険者カードが光っているのだが。」
「ああそれは。おでこにつけて。するとステータスが上がるから。」
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ミルダ E級
12月27日
攻撃70(平均100)
魔源100(平均140)
体力90(平均80)
幸運800000000(平均250)
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相変わらず、幸運高過ぎやしねーーか?
「そういえば、ギルドから特別報酬がでています。100000メルになります。」
「久しぶり、俺の諭吉さん。」
異世界では、メルって単位なのか。って、ん?今の発言は、つっこまれるやつやん....
「諭吉って誰?」
はい、つっこまれると思いました。フラグ回収で~~す。
「いや、なんでもねえ。」
今思ったが、病院もあるんだなーー。
「坊や、あんな強いのになんで駆け出し冒険者なんだ?」
いや~、唐突ですね~。俺の才能?........なんて、言えねー。自慢話くそ雑魚駆け出し冒険者っておもわれる。
「エル、久しぶり。」
「メリラ様、お久しぶりです。」
誰だよ。こいつ。まあ、自己紹介は必須だな。
「こんにちは。俺は、ミルダ。よろしく。」
「はい。こちらこそよろしくお願いします。」
「ところで、その特別報酬で武器防具そろえたら?エルは、あそこの万屋の店主なんだよ~~~。」
どうりで、改まってるわけか。まあ、恥ずかしがり屋なだけかもだけど.....
カランカランー
「なにがいいんだ?」
?????服なんて、学ラン以外選んだことねえー。
「無難にこれとかどう?」
「無難だな。」
「無難ですね。」
無難無難言いすぎ。俺もいってるけど.....
「では、これにしよーぜ。」
ヤンキーは、無難の方が無駄に目立つ必要ねーし。たかが、地球のヤンキーじゃこの世界の人間には、話にならねーから。無駄に目立たないほうがいいからなー。ボコられる.....
弱音をはく元ヤンでした。
「お買い上げありがとうございました。」
「無難にイケメンだね。」
「ですね。」
なんかもう、エルとメリラのやりとりが○ゼロのレムとラムみたいに思えてきたんだが.....
「俺の愚痴を言うからにはしっかり働くよな?」
「は..はい。」
「なら、クエストいこーぜ。」
小学校のガキ大将みたいな口調だったなー。俺。
「なら、エルも一緒にいこうよ。」
おいやめろ。女子コミュ障ヤンキーが女子2人と行動なんて嫌だ。メリラは、友達だし、仲間だから慣れた。しかも、初心者連れて迷惑だろエルさんも。
「いいですよ、というか是非。」
やめてくれ、ロリ2人はきつい。周りの目も気になるし.....
「これなら、駆け出し冒険者ミルダがいても出来そうだ。」
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ジャイアントミル討伐 おすすめランクS級冒険者
報酬10000メル
頑張ってたおしてください。
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はーー?なんで、S級おすすめクエストにE級の駆け出し冒険者がやらねーといけねーわけ?
「では、これにしましょう。」
いやいやエルも納得してんじやねーよ。
こうして俺は、S級おすすめクエストに参加する事になったのである。