3話 <<覚醒>>
「ついたよ~。ここが、冒険者ギルドだよ~。」
いやー普通に感動。現世でこんなんなかったからなーー。
「今日はどうされましたか?」
かわいい声がきこえる。かわいい声の主はギルドの職員のようだ。
「今日はギルドの登録しにきたのですが...彼が...」
なぜたどたどしい?もっと堂々としろよ。
「では、こちらのカードをおでこにつけたまま、名前、生年月日を頭の中で思い浮かべてください。」
「あぃ」
返事が可愛いミルダでした。
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ミルダ E級
12月27日
攻撃30(平均60)
魔源10(平均50)
体力72(平均60)
幸運700000000(平均90)
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いや謎過ぎ。幸運だけ高。しかもそれ以外ゴミ。なんて考えていると...
「緊急召集緊急召集。冒険者の方は、今すぐ正門前へ。」
何だよこんどは?
「いくよ。ミルダ」
「は、はぃ。」
「我が名は、デストロイヤ。この街を、滅ぼしにきた魔王軍だ。」
おいおい、雑魚がシャシャりにきたってか?すると、メリラは...
「よくも家族を!よくも家族を........お前みたいな奴に負けてたまるかー!」
いつものメリラとは、迫力が違いすぎる。こいつ、もしかして強いのか?
「エルゼント」
ゴゴゴボーンという大きな音と共に相手は、光に閉ざされた.......
「こんなんで、死ぬとでも思ったのか?なめられたもんだな魔王軍も。」
え。え。なにが起きた?メリラが、しししし死んだ。その、ショックにより俺は考える間もなく体が動いていた。
「よくも、この世界で初めての友達を...友達を...」
次の瞬間、自分の意志で体が動かなくなっていた。
「身体強化三段」
その言葉と共に力がみなぎる。
「覚醒」
その言葉で、俺は黄色のオーラをまとっていた。
「君みたいな駆け出し冒険者は、負けるぞ!」
なんてフラグたてやがる。それに友達を見殺しになんて出来ない........って、おい。体がいうこときかないんだった。なんて考える俺を置き去りにするかのように
「太陽に照らされし暗黒の炎。月夜に照らされし煉獄の炎。これが人類最強の攻撃魔法。ファイナルアース」
おいおい、なにうってんだ?俺?
「すげー。人類が放てる中で最も威力の高いファイナルアースをいとも簡単に!!!」
は?え?は?俺なんてもんうってんたよ!ていうか弱小駆け出し冒険者がそんな大技できるかっての。なんて、考えているとやっぱり置き去りにしたがるな~~俺の体。
「冥界より君の魂を戻し賜う。エキドル。」
すると、メリラの体が光だす。次の瞬間........
「ミルダ、ありがとね」
すると今度は、俺が倒れる番だったのかー。
そういや....こいつ仲間になるって言っただけで急に敬語じゃなくなったよなー?気のせいか....