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第三話

<雲母子の話>

やっぱり森に行くと落ち着くわ。雲母子はそう考えた。森は街中と比べ、静かで快適なところです。雲母子は山の上へ進んだ。山の頂上のすぐ近くには、故郷の神社が設定されている。気が付くと、神社の鳥居にたどり着いた。鳥居に入る前に妖はまずはお礼を言わなければならない。鳥居の上に座っているカラスが叫んだ。

「キーツーネー!ココニナンノヨウ?コタエヨ!ハヤク!」

「カラス様。お久しぶりです。飛鳥はいますか?」

「アースーカー?イマハ ホシゾラヲミテイルヨ」

「ありがとうございました」

「サー、ハヤクイケ!」と鳥居の守護神のカラスがそう鳴いた。

鳥居を早足で通過して、カラスの目線から十分離れてからゆっくり歩いた。


飛鳥はこの先か。姉上、また人間社会との問題があったか?あのバカ狸と喧嘩またあったのかしら?と聞かれるだろう。尋問が済んでから、ゆっくりと事情・愚痴を聞いてくれるけど、まずは苦悶済ませなきゃね。


雪が大量降るようになった。運がよく、狐の毛で十分あったかいけど、風が冷たいと心が冷える。歩き始めてから1分も経たずに、人間のゴミが見えてきた。空っぽの瓶ビール数本が雪の上に置きっぱなし。まさか、と口に出る。その時、耳に変な音が入ってきた。飛鳥の・・・笑い声か?飛鳥なんて笑い声はキツネの鳴き声と違いないので、びっくりした。飛鳥のところへ向かった。


飛鳥のところへ到着すると、みっともない妹の姿がみた。彼女は、妹は、キツネではなく、ニンゲンの姿をしていた。それと、だいぶ酔っ払ったように見えた。


飛鳥の人間の姿は私とぴったりだ。しかし、髪の毛は短くて黒い。目がキツネの黄色で、浅い青色の着物を着ていた。


「飛鳥!お前はいったい?!何を・・・」と口に出した。

「あに、ちがう、姉上か」と。

「そうだよ。あたしだよ。驚いたの?」

「いやー。全然。ちがう。驚いた。イマひとり、いや、いっぴきにしといてよ。」

「あ・す・か」

「き・ら・ら・こ・おねえさま」

「え?」

「え?」

「酔っていますか?」

「いいえ。いや。はい。酔っていますよ。アニイェ上。」飛鳥の言葉がぼんやりした。

「あすにまたきてね。」

「いや、待ちます。」

「夫婦楽園は崩壊したの?離婚パーティーはいつ?」と彼女はキツネっぽく笑った。

お互いキツネだけど、彼女の笑い声はなんか、気持ち悪い。

「ノー」とはっきり答えた。

彼女は狼っぽいに「ノーーーーー」とふざけて叫んだ。

「いつの間に人間の毒薬を飲む習慣になったんだ?」

「おにぇさまにいわれたくなーい。いや。言われても仕方ないもん!」

「お前。話にならないね。」

「星空見えるか?」

「イマ雪降っているし、曇っているし、見えるわけない。」

「それがちがう。私には見えるよ。」

「どうやって?」

「この望遠鏡で。」

「そうですか」

「寒いですか?」と話は急に変わった。

「いや。平気。」

「逆に、飛鳥、その着物、どこで拾ったの?」

「ああ、これ、これ?キョートーに行って、たまたまこれを気に行って、とっただもん!」と笑いながら話した。

「とった?」

「そうだよ」

「奪った(とった)?」

「そうだよ」

「アスカー!!」


<サイレンの話>

そのアホ狸め!あたしから逃げるなんて、あり得ません!許しもしません!


吹雪の中で何も見えない。この仕事は早速厄介ことになっている。依頼主に2倍を請求する。龍の目がとてもいいだが、この悪天では何も見えない。真っ黒には目が見抜けるが、真っ白は弱点。目がダメなら、聴力に頼るしかない。

風が強く、空気が冷たく、雪は鱗に次々とぶつけていたけど、鱗が硬くて、厚くて、雪片が水のように降っていた。しかし、雪はやっぱり邪魔なもの。

邪魔なものを排除すれば良い、と思うの。


夜の空中を飛びながら、あの厄介者の追いを一時的に停止した。目つきの悪い黄色目を閉じて、心の中から炎を呼び出す。お腹から火をつけて、真っ白の雪は一瞬で炎黄色に変化してきた。しまった。人間の教育を受けずに、化学的な反応の知識は素人レベルしかなく、冷たくて降ってきている雪と10000度以上の炎がぶつけ合うと、思いがけない爆発が起きた。自分の炎が跳ね返って、一瞬だけ空中に止めた。何も見えない。何も聞こえない。何も捕まえない。吹雪が悪化している。とりあえず、後退する。天気予報によると、雪は明日の夕方まで降りそうだ。人間め、あたしの真の姿を見えないように、山の方に向かって、巣に着地した。明日まで待つ。


<陽太郎の話>

僕、いい夢を見ていた。奥さんと一緒にデカくて、美味しそう夕飯を食べようとした瞬間に、住んでいる木の中の外側扉から焦っているようなノックが聞こえて、目が覚めた。

「うるさい!イマ何時だと思っているんだ!?」

「ようたちゃん!俺だよ!開けて!早く!」

「ちゃんとした言い訳があるんだろうな」

「あるある!絶対ある!早くドアを開け・・て・・」

僕は扉を開けた途端、大田兄さんが現れた。

「大田兄さん?」

「緊急事態だ。ドラゴンが追いかけてくる。俺、死刑だ」

「死刑?どういうことだ?」

「入っていい?」と体力がなくなりそうな姿で僕の小さな穴家に入れてあげた。

化狸の体力がなくなったら、死ねる。大田兄さんは危険。ドランゴンの話はあとでいい、まずは寝なきゃ。希子奥さんを起こして、お湯を彼に出してもらった。それから、少し食べさせた。話を聞いた。これは組織の仕業だ。妖怪の委員会からの命令は絶対だ。


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