表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生豆柴 ~助けた柴犬が自分のことを龍王だと話しかけてくるんだが~  作者: 玉葱惣酢
第一章 量子重力理論に基づく特異点結合
2/20

第2話 助けた柴犬が自分のことを龍王だと話しかけてくるんだが

第一章 量子重力理論に基づく特異点結合

第2話 助けた柴犬が自分のことを龍王だと話しかけてくるんだが


◇◇琢磨◇◇


う~ん、困った。

というか、理解できない。


だって、昨日助けた小さい柴犬(どうやら豆柴犬みたい)が俺にしゃべりかけてくるんだ。


いや、吠えてくるわけじゃないよ。

明確にしゃべりかけてくるんだ。


『わしはイビルデシア世界の龍王ケイス・ノメーマ・ドラゴニクスじゃ。ひかえよ!』


こんな小さな身体のもふもふした可愛い生き物にそんなこと言われても・・・っていうか、日本語でしゃべりかけてくるんだよね。


そもそも、イビルデシア世界って何?

龍王って。


俺も、ファンタジー的なゲームも好きだし、異世界的な本も大好物だよ。

そこはかとなくワクワクするワードではあるけど。

中二病と美月にからかわれることもよくある。


でも、龍王っていうけど、明らかに豆柴じゃん。

小さくて茶色くて、もふもふで可愛いよね。

つぶらな瞳で、どや顔して言ってきたけど。


まあ、気のせいだよな。

豆柴犬が話しかけてくるはずがない。


だから「豆の介」っていう可愛い名前にしてやったんだ。

そしたら、なんだかすごく落ち込んでるようなんだよな。

う~ん、困った。


気のせい・・だよな?



◇◇マメノスケ◇◇


どうも、わしじゃ。

ここは明らかにわしがいた世界と違うようじゃな。

どうやら「豆柴犬」というものに転生してしまったらしい。


目が覚めた時、馴れ馴れしく我の頭を小僧が撫でてくるから、わしは言ってやった。


『わしはイビルデシア世界の龍王ケイス・ノメーマ・ドラゴニクスじゃ。ひかえよ!』


すると、小僧は恐れ慄いたのか、しばらく固まっておった。

そうじゃろ。わしの威厳の前にひれ伏すがよい!


だが、あいつはわしにむかって、名づけをおこないやがった。


『お前は豆柴犬だから豆の介だな!』


その瞬間、名づけによる主従契約が成立してしまったらしい。

一種の従魔契約のようなものじゃ。

こいつの命令には逆らえないようになる、かなり強烈な強制力が働く一種の呪術じゃ。

本来であれば、下賤のものが高貴なわしにむかって、名付けるなどそんなことができるはずがない。


じゃが、成立してしまった。

だんだんと主従契約の影響なのか、琢磨という小僧に対してそこはかとなく愛情を感じるようになってきておるし。

わしは一体どうなってしまっているのか?


わしは、自分の身体を見る。

もふもふじゃ。

まだ幼く、吹けば飛ぶような儚い身体のようじゃ。

ドラゴニュート族で、イビルデシア世界の覇者「龍王」とまで呼ばれた、このわしが・・・。


転生した日から1日がたったようじゃ。


あの日、わしたちは確かに世界を2つに分けて統治しようと手を結んだ。

長く続いた人間族と、わしら亜人種と呼ばれる者たちの争いに終止符が打たれるはずじゃった。

人間族に『勇者』と呼ばれる男が登場し、争いが激化していく中、あるキッカケでわしらは親友となった。

しかし民たちの、種族間の憎しみは根強く、まずは停戦し、世界を2つの居住エリアに分けるところから始めようと決めたところじゃった。


もろもろの根回しも済み、あの日、調印式で手を結んだ・・・。


しかし、なぜか世界が暗転し、今に至る。

あの闇の中、何かの声を聴いたような気がするが、どうにも思い出せん。


力も失った。

この世界の魔素は極端に薄い。

魔法を行使するのもままならん。

というか、この小さく脆弱な身体じゃ何もできん。


くっ、一刻も早く力を取り戻さねば!

どうするべきか。

そもそも、ここはどこなんじゃ?


今いるこの館は、イビルデシア世界の東にあるジーパング地方にある建物とよう似ておる。

木をふんだんに使い、なかなか落ち着く建物じゃ。

遠呂智族(オロチ族)たちの住む地域で、奴らが儀式を行う際の神殿の造りにそっくりじゃな。

わしがいるこの部屋の中にも、何かの儀式に使うような祭事具や太鼓などが置いてある。

奥の部屋には何かを祭ってあるのか、なかなかの気配を感じるのぉ。


庭には小さな泉に清涼な水が流れ込んできており、その周囲には様々な樹木がバランスよく植えられている。

なかなか広大な庭のようじゃの。


今わしがいるこの部屋にはタクマと、わししかいない。

見た目は人族で15~16年ほどしか生きておらぬようじゃな。

若造もいいところじゃ。

身長は175㎝ほどか。

痩せ型ではあるが、なかなか引き締まったいい筋肉はしておる。

左手は怪我しているわけでもないのに包帯を巻いておる。

変な奴じゃ。


わしの身体は生まれて間もない幼体のようじゃ。

籠の中に白い布団のようなものを引いてくれており、わしはそのうえでくつろいでいる。

タクマはその左手でわしの頭を撫でてくる。

なかなかに心地よい。


陽の光が暖かく、心地よい。

ミルクを満腹まで飲むと眠くなってきた・・・。

寝るとするか・・・


ウトウト・・・。


・・・。


が、その時、扉を開ける大きな音とともに、勢いよく飛び込んできた何かがやってきた!


初投稿作品です!温かい目で見守ってくださいませ。

面白い!続きが気になる!と思っていただけましたら是非とも「ブックマーク」してください!

↓に☆がありますので、もしよければ作品のご評価をして頂ければ幸いです。

評価ポイントが高ければ最上のご褒美になります!

逆に、自分には合わないな・・・という場合には☆一つでもつけて行ってください・・・。

更新頑張ります!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ