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転生豆柴 ~助けた柴犬が自分のことを龍王だと話しかけてくるんだが~  作者: 玉葱惣酢
第一章 量子重力理論に基づく特異点結合
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第17話 スライム

第一章 量子重力理論に基づく特異点結合

第17話 スライム


◇◇琢磨◇◇


扉を出ると、そこは鍾乳洞の洞窟のような場所だった。

昔、「竜ヶ岩洞」という洞窟に行ったことがあるな。

浜松市だったかな?

夏の暑い日でも仲が涼しくて、アイスもおいしかった記憶がある。

富士の樹海の中にもこんな感じの洞窟はあるな。


いくつか分かれ道になっているな。


「豆の介。どうする?」


『ふむ。この感じだと、まだできて間もないダンジョンのようじゃな。

おそらくボス部屋もそう遠くないところにあるじゃろ。』

と言いながら、鼻をひくひくしている。

なにかの匂いを嗅いでいるのかな?


『よし、こっちだ。ついてくるがよい。』


豆の介は、一番右側の通路を選択してどんどん進んでいく。

鍾乳洞独特の湿気と、壁全体がほのかに光る不思議な現象のおかげで、あちこちがキラキラ光り輝くとても幻想的な風景だ。

すこし、開けた場所に出た。


何かいる!


半透明のボールのような生物が、ぽよんぽよんと跳ねている。

うっすら、つぶらな瞳のようなものも見える。

ちょっと、かわいいかもな。


・・・と、思ったら勢いよく体当たり攻撃してきた!


『さくら!タンク!』

『はい!龍王様!』

桜が俺の前にでてきて、スライムの攻撃を弾き飛ばす。

はじきとんだスライムは、豆の介が引き裂いていた。


桜の身体は何らかの魔術がかかっているのだろうか?

ほのかにピンク色に光る膜のようなものでおおわれている。


「ありがとう!大丈夫か?さくら?」


『はい!大丈夫です。プロテクションの魔法をタクマ様にもかけますね!』


すると、俺の体の周りもピンク色の膜が張り巡らされたようだ。


『さくら!追加で10匹出てきた。今のわしでは、ちとしんどい。おぬしも攻撃を頼むぞ』

『はい!』


2匹のわんこたちは、勢いよくスライムに向かっていく。

豆の介は短い手を器用に駆使してスライムを引き裂いている。

桜はその体格を活かしてパンチ攻撃のようだ。

すごいな・・・。


俺の目の前にも一匹のスライムが沸いて出てきた。

俺の足にまとわりつくように攻撃しているようだが、正直痛くないな。

桜の魔法が効いているのかな?


見た目がかわいいから、正直倒したくないな・・・

なんて思っていると、ジャージの裾が少し溶けてきた!


うおっ!まじか!

こわ!


思わず踏みつぶしてしまった。

プチっという感触の後、じわ~と、何かが溶け出てきて嫌な感じがするな・・。


おっ?

なんか落ちてる?


光る石だ。

よく見ると、豆の介たちが倒したスライムの跡にも同じような石が落ちてる。


「なんだ、これは?」


『そいつは魔石だな。スライムの魔石なぞはイビルデシア世界ではくず魔石だが、この世界では魔石がほとんどないじゃろう。

加工すれば魔素も貯められるようになるから、持っておいて損はないぞ。』


「魔石か!うちに祀ってある龍母神の魔石と同じようなものか」


『そうじゃな。まあ、また今度龍母神様の魔石については話を聞かせろ』


「おっ、豆の介は龍母神様に興味があるのか?」


『当然じゃ。龍の始祖様じゃからな。しかし、今はそんなことを話している場合じゃないぞ。

ここは時間がたつとどんどんスライムが沸いてくるエリアのようじゃ。

今のわしらのレベルじゃ数で来られるとやられてしまうかもしれん。』


「そうか、わかった。先に進むとしよう」


スライムの魔石たちを回収して、しばらく進むと、いかにもボスっぽいのがいる気配のする扉のところにたどりついたのだった。


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