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転生豆柴 ~助けた柴犬が自分のことを龍王だと話しかけてくるんだが~  作者: 玉葱惣酢
第一章 量子重力理論に基づく特異点結合
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第14話 犬ってしゃべれましたっけ?

第一章 量子重力理論に基づく特異点結合

第14話 犬ってしゃべれましたっけ?


◇◇琢磨◇◇


「おい!タクマ!・・・じゃ、ねーよ!なに普通に日本語でしゃべりかけてきてるんだよ!」


『そういうスキルじゃ』

豆の介はドヤ顔で返してきた。


そうなんだ。

さっきから、目の前で、豆の介は犬小屋から突然現われたもう一匹と普通に日本語で会話しているんだ。


ずっと聞こえてる。

龍王とか桜とか、転生だとか四天王だとか。


どこぞの拗らせた中二病かってくらい、連呼してるね。

犬にも中二病はあるのだろうか?


俺の耳がおかしくなったのか?と何度も思ったのさ。


でも、間違いなく会話で聞こえちゃってるみたいなんだよな。

そう言えば、前にもこいつは自分のことを

『わしはイビルデシア世界の龍王じゃ!ひかえよ!』

みたいなことを言ってたな。


あれって本当のことなのか?


「なあ、豆の介。豆の介は本当に龍王だったのか?」


『だから何回も言っていたじゃろうに。わしはイビルデシア世界最大の王国を治めていた龍王じゃった。』


やっぱり会話できてるよ。

そして本当だったのか。


「なら、なんでこんなところに?」


『それがわかったら苦労はせぬ。戻る方法があるならこっちが知りたいくらいじゃ』


「転生ということなのか?」


『おそらく。そして、ここにいる桜もな。』


「何があったんだ?」


『わしはイビルデシア世界の龍王じゃ。ある時、人間族の勇者が現れ、戦い、そして親友になった。人間族と亜人種の間には埋めきれない溝がある。しかし、わしらは友となれた。だから、わしらは手を結んだ。いずれすべてのものが一つの世界で仲良く暮らしていけるように、まずは世界を二つに分けて統治していこうと。』


「ほう」


『あの日、調印式となるはずじゃった。あの日が始まりとなるはずじゃった。しかし、手を取り合った瞬間。世界が歪み、わしたちは転生した。』


「そうだったのか・・・。豆の介はそんな可愛い身体で頑張ってきたんだなぁ」


『ばかもん!龍王だったわしはこんなひ弱な身体ではなかったぞ!圧倒的な強者である龍族じゃったのだ!』


「そうか。想像がつかないが、今のかわいい豆の介が好きだぞ」


『ふ、ふ、ふざけるでない』


豆の介は顔はしかめっ面をしているようだが、しっぽはぶんぶん振っている。

ふふ、喜んでいるみたいだな。


『龍王さま!こいつ失礼ですね!殺っちゃいますか?』


桜が怖いことをぶっこんで来た。

まてまて。

豆の介、何とかしろよ!

豆の介をジト目でみると。


『桜!誰を殺るじゃと?もう一度言ってみろ!』


小さい身体は相変わらずだが、凄まじい気迫で桜を押さえつけていた。


『も、申し訳ございません。』


「お、おい。豆の介!やめてくれ」


『ふん。桜、覚えておくのじゃ。この世界では、こいつが我々の主じゃとな!』


『は、はい!』


桜は大きな体を縮こまらせて震えている。

なんか、かわいそうなことをしてしまったな。


「そうか、桜っていうんだな。これからよろしくな!」

と、頭を撫でてやった。


その瞬間。

桜が光った!


初投稿作品です!温かい目で見守ってくださいませ。

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