第13話 四天王 最強のおんな?
第一章 量子重力理論に基づく特異点結合
第13話 四天王 最強のおんな?
タクマが作ってくれた、わしのホームに、わしより先に入っている者がいるじゃと?
許さん!
誰じゃ!
出てこい!
『く~ん・・・。』
何者かがゆっくり出てきた。
うん?
薄桃色の犬?
その犬は、しばらくわしを見つめると、えらい勢いで飛び込んできた。
『龍王さまー!』
なに!?
わしを龍王と知っているじゃと?
「だ、だれじゃ?」
『龍王さま!わたしです!桜です!』
「さ、さくら!?」
「そうです!そうです!やっと会えました!龍王さまー!」
と言いながらわしをペロペロしてくる。
「おっ、おい。離れろ、さくら」
「いーやーです!」
と言いながらさらにグイグイ身体を押し付けてくる。
こいつ、体格がでかいな。
わしの力では押し返せん。
困った。
鑑定でもしてみるか。
◇◇ステータス◇◇
名前:さくら
種族:犬(秋田県)
年齢:1
レベル:1
HP:100/120
MP:2/2
力:98
知力:7
素早さ:86
器用さ:5
固有スキル:
・タンクLV1
・バーサーカーLV1
称号
・龍王の四天王「不動の桜」
・時空渡航者
◇◇
おお!
確かに我が四天王が一人「不動の桜」か!
幼き頃よりわしの護衛として、バフ魔法とデバフ魔法を得意とし、鉄壁の守りを固めてくれておったのう。
守りだけでなく、身体能力にもすぐれ、いざ攻撃に移った時の破壊力も世界随一だったな。
しかも、なにかの拍子にキレると、とんでもない破壊力になるし、落ち着くまでわしでも止められないくらいじゃったな。
最強のおんな?というか、最恐のメスといったところかの。
しかし、桜も犬に転生してきたのか?
秋田犬?
いいのぉ、わしの姿に似ておるが、デカいのがうらやましい・・。
桜はこの世界でも強そうじゃな。
「おぬしも犬に転生したのか?」
『はい、どうやらそのようです。龍王さまを追って、あのゆがんだ空間に飛び込んだら、こうなっていました。』
「ふむ・・・。あの歪んだ空間はいったい?」
『桜にはよくわかりません!ただ、勇者もどこかに飛ばされていたようでした』
「そうか、あいつも・・。無事だとよいのじゃが・・・。」
『他の四天王たちも飛び込んでましたよ』
「むむ。大丈夫なのか?」
『桜にはわかりません!』
「そ、そうだよな。桜はそうだったな」
『はい!』
そういえば桜は頭が緩いキャラだったな。
つぶらな瞳で笑顔がまぶしいのう。
しっぽをぶんぶん振っていやがる。
「まあ、とにかく無事に会えてよかった。」
『はい!桜もうれしいです!』
「そうだ、わしは今、この龍禅寺琢磨という人間族のもとで世話になっておる。桜も一緒に世話になるか?」
『はい!桜は龍王さまと一緒にいられるならどこでも大丈夫です!』
「そうか」
よし、そうと決まれば、琢磨にお願いしてみるか。
「おい!タクマ!」
・・・。
・・・。
タクマを見ると滅茶苦茶に驚いている表情をしている。
『おい!タクマ!・・・じゃ、ねーよ!なに普通に日本語でしゃべりかけてきてるんだよ!』
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