溶ける問
ご無沙汰しております。
死にきれない毎日の中
苦しさに表情が歪む。
紫煙を燻らせて醜い自分を押し殺す
生きる強い人が眩しくて
痛みに逃げて自己嫌悪が身を引き裂く
ハードルは高過ぎて
次の扉はまだ遠くて
いくら目を閉じても明日は来て
輝く君に悲鳴を上げる僕
死んだフリして息をする
僕の存在意義はなんだろう?
痛みも苦しみも今日に置いて行けたらな。
どんな詩を読んでも僕の心は動かない。
前に習える程上手くなくて
自分で立てるほど強くなくて
おかえりもただいまも言えぬ日々。
笑い方ってなんだっけ
泣き方なんて忘れたよ
消えない痛みに叫びたい
理不尽だと喚きたい
皆が頑張っているんだから?
辛いのは僕だけじゃない?
知らないよ
ならこの痛みは当たり前?
叫ぶ声を押し殺す現実
子供のままでいたかった。
責任は重くて僕を押し潰す
大人なんてなりたくなかった。
当たり前に当然に義務
無限の闇が覆い隠す視界は、日の眩しさに弱いのに残酷な世界は僕に弱さを許さない。
死ぬ為に生きるなんて価値を感じない
生きる為に死んではは駄目なのか
せめて最後は笑えるように。
僕はその為だけに息をする。
正しさも普通も誰も教えてくれない
希望も夢も僕の手には何も無い。
生きる気力とはなんですか?
夢や希望はどうやって見つけるのですか?
それすら分からない僕には
明日は明るく映らない。
人間じゃないから分からないのかな。
普通も正しさも夢も希望すら分からないのです
見た目しか人間らしいところがないのです。
なら僕はなんだというのでしょう?
張り付いただけの笑みで
マニュアル通りに動くだけで
泣く事も自分自身の感情も分からず
人の顔色ばかり伺って
空気も読めず周りを怒らせて
見よう見まねでしか動けなくて
僕も人間でしょうか?
そんな問は空気に溶けて疑問だけが胸に積もる
大切な人の為に生きたいな
大切な人の為に泣きたいな
心からの笑みを向けてみたいな
人間らしく生きたいな
当たり前が当然にこなせる様に生きたいな
生きてた事を覚えていて欲しいな
高望みし過ぎなのでしょうか?
神様にいくら祈っても叶えてもらえないのです
僕は強欲なんでしょうね。
誰に向けた訳でも無い問はいつも空気に溶けて霧散する。
今日も死にきれず
生きているのかも曖昧なまま
ただ普通に憧れて瞳を閉じる。
さぁ、朝が来る。
読んで下さりありがとうございました!