流れ星
嗚呼、また降り出した
流れる星が夜空に弧を描く
あの日から日に日に降る回数は増えてるね
語りかけても応えることは永遠に出来なくなってしまった君
その柔らかい唇に優しく口付けを落とす
君の虚ろな瞳の奥に流れ星が映る
今日もう4回目
もうすぐこの世界は壊れるだろう
流れ星、一見綺麗なのに、落ちてくるその一つ一つは燃え盛る隕石だ
少し君に似ている様な流れ星
壊れゆくこの世界で大好きな君と眺めよう
ぽたり、と一雫 頬を伝う涙
ねぇ、君ともっと一緒に居たかったよ
君といろんな景色を見たかった
不条理で理不尽な世界の掟
そんなもののせいで君を失う位なら
この気持ちなど伝えなければ良かったと今更後悔してしまう
君は綺麗な外見なのにちょっと強引で我儘だったね
よく生意気だって怒られてた
でもいつも皆の中心的存在でリーダーとして引っ張ってくれた
何も得なんて無い僕の事を仲間だって言ってくれて、僕に笑いかけてくれた
本当ならそこまでで止めるべきだったんだ
それなのに、僕は君に恋をしてしまった
君とずっと一緒に居たいと願ってしまった
君の唯一になりたいだなんて望んでしまった
それが間違いだったんだ。
いや、寧ろ最初から出会わない方が良かったのかな
ねぇ、涙が止まらないんだ
嗚呼、笑ってよ、君の笑顔がみたいな
君に想いを伝えた時の様な流れ星
滅びゆく世界の中で僕は君を、君だけを想いながら目を閉じた。
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