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ぼくは35年間何も知らなかった、それなら本当の、、、。

作者: 七瀬
掲載日:2026/05/30





”ぼくは35年間何も知らなかった、それなら本当の、、、。“




ぼくは35歳になったこの日、”父親から一度実家に帰ってくるように”

と言われる。

誕生日プレゼントと”今までぼくにずっと黙ってた事をちゃんと面と向かって

ぼくに話したいと電話越しに父親がぼくそう言った。“

ぼくは何が何だか分からなかったが、父親がぼくにそんな事を言ったのは

産まれてから初めての事だったから何か大事な話をぼくにしたいんだと

思ったんだ。

だから誕生日のこの日、ぼくは実家に帰る事に......。



【ピーポーン】

『はい!』

『帰ったよ、父さん!』

『おお~久しぶりだな~今日は源一の35歳の誕生日だからケーキと

プレゼントを用意したんだ! さあさあー家に入りなさい!』

『ううん。』

『母さん! 源一が帰って来たよ。』

『”あら? 源一、久しぶりねぇ~お誕生日おめでとう!“』

『ありがとう、母さん。』

『”それとな、今日は源一に大事な話があるんだ! それとプレゼントもな。“』

『ありがとう、でも先に少し疲れたからお風呂に入ってきていいかな?』

『勿論よ、もうお風呂も沸いてるからゆっくりお風呂に浸かってらっしゃい!』

『ううん、そうするよ。』






 *





・・・その後、ぼくがお風呂から上がると?

父さんと母さんが何か二人でコソコソ話をしていた。




『”何? ふたりでコソコソとなんの話をしてたの?“』

『”源一! そこに座りなさい、父さんと母さんから源一に大事な

話があるんだ!“』

『・・・ううん、でも一体大事な話ってなんなの?』

『”実は、源一も今日で35歳になった訳だし、ずっと黙ってた話を

今からするけど、あんまり驚かないで聞いてほしんだ。“』

『なになに? 凄く怖いんだけど......。』

『”大丈夫! そんな大した話じゃないわ。“』

『そうなの、じゃあ! 早く聞いて誕生日ケーキを皆で食べようよ。』

『そうね。』

『”じゃあ、話すぞ! 実は、母さんは人間じゃない!“』

『はぁ!? 何言ってんの父さん、母さんが人間じゃないって、

どう見ても人間じゃん!』

『”母さん! 源一に見せてあげなさい!“』

『はい、あなた!』

【キュイーーーン、ギュィーーーン、ガン!】

『ゲッ――――――――エエエ! う、嘘だろう!? マジか!?』

『”ほら? これが母さんのAIチップだよ!“』

『・・・い、今までなんでぼくに黙ってたんだよ父さん!』

『すまん源一、俺はどうやら女にモテないらしい! だから仕方なく

AIを妻にしたんだ!』

『”じゃあぼくは誰の子なんだよ? 父さんはぼくの本当の父さんなの?“』

『”俺は間違いなく源一の父親だ! ただ母親はどこの誰だか分からん!“』

『はぁ!? わ、分からんって、そんないい加減な!』

『”どこかの国の女性に俺の精子で産んでもらったんだよ、誰が母親かは

秘密事項らしく教えてくれなかったんだ。“』

『・・・そ、それでAIの母さんがぼくの母さんに?』

『”それから今日は源一の35歳の誕生日だ! だから源一に弟を創った

んだ! ずっと子供の頃から源一は弟がほしいって言ってたよな、

だから源一の弟が誕生日プレゼントだよ。“』

『う、嘘だろう!? ぼく今日で35歳だぞ! いくつ歳が離れてんだよ。』

『まあ、いいじゃないか! 息子がふたりもいて俺は凄く幸せなんだ!』

『”因みに弟は人間なの?“』

『”大丈夫! 人間じゃないよ母さんと同じAIアンドロイドだ!“』

『そ、そりゃそうだよな! 父さんもう70だし、今から弟を育てて

いったら? 弟が20歳の時に父さん90じゃん、生きてるかどうかも

分からないし......。』

『”あはは~そうだよ! 俺はもう下の子が人間で20歳になった頃には

死んでるだろう! でも大丈夫、あの子は人間じゃないから歳は取らな

いんだよ。“』

『”そう言えば? 母さん、ちゃんと見た目が年を取ってたから何にも

気づかなったけど、一体どうしてたの?“』

『”ちゃんとお父さんと同じ年の取り方が出来るようにメイクをしてたのよ、

私はアンドロイドだから実際は年は取らないしね。“』

『・・・あんまり知りたくなかったな、かなりショック過ぎる。』

『でもな、いつかはバレると思ってたんだ! だったら今しかないって

母さんとふたりで話した結果、源一の35歳の誕生日に言おうってなって。』

『”プレゼントって? ぼくに弟ができたって事でしょ! そ、それもな、“』

『嬉しくないのか? あんなに弟がほしいって言ってたのに。』

『”ぼくが子供の時の話でしょ! ぼくもう35歳だよ!“』

『嬉しくないのか?』

『”逆に恥ずかしいわ! まだ父さんと母さんの年で子作りしてたのかって

世間の目が気になる!“』

『父さんも母さんもそんなのは気にしないぞ。』

『まあ~いいけど! その弟は今何処に?』

『”源一、弟に会いたいか?“』

『”勿論、会いたいよ! 会わせてよ。“』

『おい、入って来い!』

『お兄ちゃん、ボクが弟のゆんの介だよ。』

『もう喋るんかい! 幾つなの? えぇ!? 産まれたばかりじゃないの?』

『”違うぞ! もうゆんの介は5歳だ!“』

『”なんの設定だよ! じゃあ、ぼくに話す前からもう居たって事じゃん!“』

『まあ、そうなるな!』

『そうなるなじゃないよ、しかし? ふたりに全く似てないな!』

『”頼んでた機械工場の社長が俺と母さんに似てないように創ったんだ。“』

『少しは似せたら、本当にバレないかな?』

『大丈夫! 最悪、養子だと言えばいい!』

『テキトーだな、まあいいけど! バレなきゃいい訳だし。』

『さあー皆で源一の誕生日を祝いましょう!』

『なんかいろいろと心が追いついてないけど、カンパーイ!』

【カンパーイ! 35歳、おめでとう!】

『ありがとう。』

『お兄ちゃん! お誕生日おめでとう!』

『お、弟よ! なんか凄く弟がほしかったからそう言われて嬉しい!』

『また遊びに帰って来てね!』

『ああ、次ぼくが実家に帰ってきたら? キャッチボールしような!』

『うん!』






・・・という訳で?

”ぼくの母親と弟はAIアンドロイドだと分かった。“

35年の間、ぼくは何故? 母親がAIだと分からなかったのだろうか?

今思い返せば、何かおかしい所はいくつもあった!

”何度も同じ事を言っていたり、デジャブ的な事もあった。“

だけどぼくは母さんが物凄く疲れてるんだと思っていたんだ。

いつか回復するモノだと思い込んでいた!

だけどまさか? ”こんな身近にAIアンドロイドが居るなんて、

ビックリでしかない。“

だけどもう一つ気になるのは、”本当に父さんは人間なのだろうか?“

確かめる手がないから父さんの言葉を今は信じるしかないのだが。




最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
確かに、人間とは限らない。 と言う事は人間なのは源一だけ??
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