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唯、夏

作者:

家の前で騒ぐ子供たちの声で目を覚ます。

エアコンは24度。


カーテンとブラインダーの二重の砦で守られた俺の部屋には太陽の光は届かない。


「今、何月なんだろう」


中身のない問いと共にヘッドホンを身につけ、セミを消す。床に散乱する参考書を書き分けてパソコンをつける。いつも通りゲームを開いたけど、調子が悪い。

ふとスマホを見ると、着信履歴。


「お腹空いた」


服も髪もそのまま、コンビニを目指して玄関の戸を開ける。


「今日、暑」

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