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詩[思索]

至道

作者: 日浦海里

波打つ荒れた道が

まっすぐ水平線の向こうにまで伸びている


目には見えても存在しない道を

見ることの出来ない者が渡っていく


至道


彼方の岸へ続く道は

吸い込まれるように星の端の向こう側へ


触れてしまえば消える道を

触れることのできない者が渡っていく


始道


ここがその道の始まり

ここからがその道の始まり


想いは連れていけない道を

想いを捨てられない者が見送っている


思道


僅かな時だけ繋がる道は

望めば幾度も繋がり続けて


それでも記憶の砂粒は

波が寄せる度にさらわれていく


挿絵(By みてみん)

目にすることが出来なければ

共に渡れないことを悲しむことはない


目にすることが出来なければ

想いを送ることもない


寄せてくる波は

拒絶のようで

引いてく波は

受け入れてくれるようで


来てはいけないと言われているのに

忘れないでほしいと言われているようで

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― 新着の感想 ―
[良い点]  迷う心の海に陽光が射し示すよう♪  陽の力を感じる一枚です。
[良い点]  波うつ水面に伸びるまっすぐな道。綺麗で神々しく、あたたかな光だなぁと思いました。  この道を渡ったのなら、彼の岸へも行けそうですね。    『それでも記憶の砂粒は   波が寄せる度にさら…
[良い点]  彼の岸への道。  まさしくそんな写真ですね。  空が真横に裂けたように見える光はあちら側の光のようで。  どこかあたたかさを感じるものであることが、よかったな、と思えます。  想…
感想一覧
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