表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
a  作者: なんか書きたい人
1/1

1

 辺りは薄暗かった。手元の銃も、先にある倉庫も、ぼんやりと見える。グリップを握りなおすと、手が驚くほどに汗ばんでいたことに気づく。

 ゆっくりと壁から顔を出すと、建物の裏口のようなところで誰かが立っているのが見えた。


 ……ッ


 早まる鼓動を抑えながら、手のひらの汗を服で拭い銃を持ち直す。気持ちを落ち着けながら、改めて今回の任務----もとい試験の内容を思い浮かべた。


 (裏口の守衛----アイツの頭に一発入れて逃げるだけ。人数は一人しかいないはず……)


 グリップを握る右手を左手で包み込み、顔の前へと持っていく。風は吹いてない。少し視界は悪いが、対象の姿は十分に捉えられる。ゆっくりと息を吸い、少しだけ吐き出す。アイアンサイト越しに相手の頭が見えた。


 (さようなら)


 引き金を引く。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ