1ー6
先ずは懐に入る。
シュッッ
「速いですね。」
「私は沢山のモンスターを倒し、大幅にレベルアップしました。この速度もそのお陰です。」
更に「エンチャント、【メガファイア】」
拳に炎を纏わせる。魔法属性を付与することにより、威力を増大。コントロールし、付与できる最大魔法。今までの成果!
「これでっ!どうだっ!」
ズドンッ
、、、
だが届かない。薄皮一枚で届かない。攻撃が阻まれた。
「なるほど、風の膜を身体全体に纏っていますね。最初の攻撃の速度と威力もこれの応用ですか。」
セフィラが上に飛び、留まる。
「その通りです。今度はこちらからいきますよ。
灼熱を纏いし者イフリート、その力顕現し我に応えよ!【ヘルファイア】!」
青黒い炎。その炎は指先で巨大な球体となり徐々に落下してくる。
ヤバイッッッ。距離を取らなきゃ。でもセフィラは避けられないと言っていた。それならっ!
「Tシャツさん!」
『了解。』
落下した球体が弾け、炎が空間全てを覆い尽くす。
、、、
「これまでか。ウンディーネ。」
サァァァー。
雨が降る。
「、、、なんだアレは?」
球体状のそれは形を解いた。
「危なかったです。流石にあの球体を喰らったら無傷ではいられませんでした。」
「【ヘルファイア】を喰らって無傷とは。もはや人の域を超えていますね。
、、、手加減せず全力でいきましょう。イフリート、ウンディーネ、ノーム、シルフ!」
ノームの力で岩が私とTシャツさんの動きを封じられました。
これではさっきの方法で防御できません。
次にシルフが空間の酸素を充していく。
酸素濃度が高くて呼吸がし辛いです。
ウンディーネが水蒸気を発生させる。
何も見えません。
そして次に何が起こるか分かりました。これは4大精霊の力を最大限に利用した攻撃。
つまり、、、。
最後にイフリートで先程の球体が生み出された。
「くらいなさい。創生の光を。【ビッグバン】!」
カッッッ
洞窟内が白に染まる。直後鳴り響く轟音。拡がる熱波。人1人倒すためにはあまりにも巨大なエネルギー。それを1人の人間に明確な意志を持って放たれた。
「これが私の全ての力です。」
ゴォぉぉ、、、
焔と土煙が舞う中、人影が話す。
「ケホッ!ケホッッッ!」
「痛いです。火傷しました。
、、、でも似たことなら私にもできそうです。全力でガードして下さい。」
その者はただ全力で魔法を解き放っていた。1人の魔力により洞窟内が軋み悲鳴が響き渡る。岩が天井から落ち、地面がひび割れる。
「あれをくらって火傷だけとは。
それよりもこの力。まさか人間を超えし者、超越者でしたか、、、。」
酸素と濃霧が洞窟内を満たす。そこに1つの焔が灯された。
「【ビッグバン】もどきっ!」
カッッッ
空間が振動し煙が舞う。勝負は決した。
「超越者、、、。決めました。私の名前はトラン=センデス。」
名前 トラン=センデス
Lv.99+
HP不明/9999+
MP不明/9999+
ATK9999+
DEX9999+
装備
???
下着
髪留め
能力
全精神耐性
全属性耐性
イートヒールオール ギガファイア ギガアース ギガアクア ギガウィンド etc
勇敢 吸収 努力家 付与 etc
、、、