1ー3
「本当にこちらでいいんですか?」
『ハイ。現在41層デス。』
一本道だから迷うことは無いだろうけど、こんな場所歩いたことないから何が何だか分からん。
ここはTシャツさんのことを信じましょう。他に当てもないですし。
そしてもう1度色々情報を整理しましょう...とした矢先に何か居るんですけど?
トカゲ?いやでかくない?なんか口から火出てるし。リザードってやつ?異世界に来た実感でワクワク感と同時にメッチャ怖いんですけど!
足ガクガクなんですケド!こっち見てるんですけど!?
走って来たんデスケドー!!
これは、、、悟りを開くしかないね。さらば異世界。
って、諦めきれるか!
「Tシャツさん!この状況何とかできない?今にも死にそうだけど!」
『了解』
突如Tシャツが私を包んだ。
音が聞こえた。グサっと鈍い音。何か大きい物が倒れた音。
Tシャツが戻り視界が開かれるとリザードが血を出し倒れていた。
『レベルガ上ガリマシタ。スキル【ファイア】【勇敢】ヲ獲得。更ニ【ファイア】ガ【メガファイガ】ニナリマシタ。』
Tシャツさん強え〜。もう私いらないじゃん。
とりあえず
「モンスターのステータスって見れますか?今倒した奴とか」
『ステータス開示シマス。』
名前 ファイアーリザード
Lv.56
HP0/4057
MP0/1759
ATK6851
DEX4572
装備
能力
ファイアブレス
「助けていただきありがとうございます。それで先程は何をされたのでしょうか?そしてお腹が空いたのでこれって食べられますか?」
『問1ニ対スル解。全身ヲ覆イ空気中ノ魔力ヲ付与、無数ノ針ニ形状変換。
問2ニ対スル解。筋組織ノミナラ可能。其レ以外ハ、貴方ノ口腔筋力デハ不可能デス。』
「ありがとうございます。」
『礼ハ不要デス。』
「そんなことありません!色々教えてくれた上に助けて頂いたのですから。それに挨拶やお礼、謝罪はするのが当たり前なのです。自分の意思を相手伝えるということはとても大事なことなのです。子供の頃の私はそういったことが出来ず色々苦労しました。なので押し付ける気はありませんがこれが私の意志だと知って欲しかったのです。
言うのが遅くなりましたが改めて、これからよろしお願いします。そしてありがとう。」
『...』