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11/15

2ー5

Aが少女担ぎながら喋る。

「これで俺らの任務達成ですね。それにしてもコレ、どうするんですかねぇ。」


B「どうせ売り飛ばすなり、遊んだりしてるんだろ。貴族様の考えている事なんて俺らには関係ねぇ。俺らはそれに従うだけだ。ねぇ副隊長。」


c「お前ら喋ってないでさっさと手を動かせ。」

 そう言いながらcは巾着袋から1本の何かを取り出した。バイザー(頭の甲冑部分)を外し、口に咥え、先端に魔法で火を付けた。


 あれは煙草!この世界にもあったんだ。欲しいぃ。分けてくれないかなぁ、あの人たち、、、いや、奪っちゃう?

相手は人攫いの現行犯、こちらはそれを助けるヒーロー。決して煙草欲しいが為に助けるわけではありません。そう自分に言い聞かせましょう。


c「よし!行くぞ」


ガサッ

「ちょっと待って下さい。あなた達、煙草を渡し、、、少女を返しなさい。そしてその腰にある袋を渡しなさい。」


A「何だぁ、こいつぅ。」


B「おい、こいつ妙な格好してるぞ!おまけに髪がびしょ濡れだ。気持ち悪りぃ。」


C「おいっ。こいつも捉えちまえ。報酬の上乗せだ!」


A、Bがこちらに歩み寄ってくる。


 しまったぁぁぁ。欲求に負けてつい出て来てしまいましたっ!

 こう慣れば行き当たりばったりです。


A「このガキ、話し聞いてんのか?」


B「隙だらけだし今のうちに攫うぞ。ボーナスだ。」



 男Aの手が此方へ伸ばされる。しかしその手は届くことは無く、地面に倒れた。


C「いったい何が!?」


「ちょっと鳩尾をつついただけですよ。手加減できて良かったです。」


B「こいつ!ふざけるなっ!ガキが調子に乗るんじゃねぇ!」

Bが剣を抜き振り下ろす。


「まったくもう。そんな物を人に向けてはいけません。そして俺はガキではありません。」

話し終えると同時にBも崩れ落ちた。


C「貴様、、、。いいだろう。俺らを敵に回した事を後悔するがいい。」


 巾着袋から石の様な物を取り出した。


「それは、魔石!」


C「よく知っているな。だが少しちがう。これはとある方からいただいたアイテム、封印石。魔石を加工し、ある物が封じられている。そしてこれに持ち主の魔力を注ぎ込むと!!!」


ピシッピシッ、、、パキーンッ


C「出でよイフリート!その業火でそいつを焼き尽くせ!」

 

 一瞬光る。そしてそれは現れた。

 赤く固そうな鱗。長い尻尾。太い4足の手足は地面にめり込み、鉤爪は黒く、口からは鋭い牙が見え隠れし、呼吸の度火を吹いている。爬虫類特有の目は此方を見据えている。


C「どうだ、今なら泣いて土下座すれば許してやらんでもないが。」


ジト〜〜。


C「何だ。その目は?全てを諦めた目か?」


あれは間違いないです。最初に出会ったモンスター、ファイアリザード!。それをこの人ゆうに事欠いてイフリート?笑いを通り越して呆れました。ここに知っている人がいたら大恥物ですよ。私は突っ込みませんけど。


「イフリートですか、、、。ならばこちらも召喚しますか。真の【イフリート】を。」


「灼熱を纏いし者イフリート、その力顕現し我に応えよ!召喚【イフリート】。」


指輪が輝く。輝いた光が形作るそれは、、、。

 メイド服を着た女性だった、、、。

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