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10/15

2ー4

 てくてくっ

随分裸足で歩くのにも慣れましたね。


 虫などの生物は存在せず、時折鳥?が森の上を飛んでいく。木々や草なども何処か似てるが微妙に違う気がする。


 「異世界かぁ。」

つい笑みが溢れてしまう。

 

 、、、着きました。

 

 以前は会社と自宅の往復だったので旅行などは当然行けず、ましてこのような場所など今まで絵画やテレビの中でしか見たことがなかった。


「、、、とてもいい景色ですね。」


 グイッ

 頬の涙を拭い周りを確認する。


 向こう岸では鹿?が水を飲んでおり、水質は問題ないようだ。また敵対しそうなモンスターもいない。


「Tちゃん。ちょっと待っててね。」


 ガサゴソっ。パサっ。


 少し冷たいがとても心地良い。肩まで浸かり、頭を洗う。


「気持ち良い〜。」


  顔を洗おうと水を掬う。

 映ったのはピンクの長い髪、所々跳ねている。枝毛も凄い。そして緑の目、その下に浅黒いクマ、口は小さく輪郭は丸い。

気にしてはいたけど今はこんな感じかぁ。クマ以外は子供の時にそっくりだ。

クマをなぞる。流石に、消えないか、、、。


「ハハッ。、、、」

乾いた笑いがこぼれる。

 

 「きゃー!!」


 子供、それも女の子の悲鳴。


「!。」

顔を上げ、咄嗟に着替えてそちらへ向かう。


タタタッ


 見えた。森を抜けた先に男が3人、少女が腕を掴まれ抵抗している。

 少女が持っていたと思われる籠は地面に叩きつけられたのか壊れ、、中身の花は乱雑に散らばっていた。

 1人の男が両手と口を塞ぎもう1人の男が何かを嗅がせた。 

 少女の目が閉じ、ガクンッと膝から崩れる。


「ステータス。」


名前 a

性別 男


Lv.10

HP300/300

MP5/5

ATK60

DEX60


装備

鉄の甲冑

鉄の剣

巾着袋



名前 b

性別 男


Lv.11

HP400/400

MP10/10

ATK50

DEX80


装備

鉄の甲冑

鉄の剣

巾着袋

眠り草


名前 c

性別 男


Lv.14

HP800/800

MP20/20

ATK60

DEX100


装備

鉄の甲冑

鉄の剣

巾着袋


能力

ファイア

 


名前 アン

性別 女


Lv.2

HP20/20

MP5/5

ATK1

DEX3


装備

布製の衣類

髪留め


 少女を助けた方がいいのはわかっているのですが、いついかなる時も油断してはいけません。隙を突いてなんとかしましょう。


 ステータスも万能ではない。視界に入らない物に関しては表示されない。あの巾着袋の中身もそうだ。

 

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