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32:ヤンがデレてるかメンがヘラってる


『もうっ!! 困りますよっお客様っ!』


 ログインして早々に、ぷん! と腰に手を当てた可愛い声のうさぎの着ぐるみさん……と、見知らぬうさぎの着ぐるみさん達に囲まれておりました。


 私を囲む着ぐるみ達はいろんな格好している。大体がアイドルみたいなリボンとスカートの格好と、燕尾服とシルクハットみたいな格好だ。


「……なに、これ?」


 なんだか動きにくいな、と思っていたら縛られてました。


『わたしの手下……こほん。部下の、うさぎさん達ですっ!』


 ……なんか今の口の滑らしで何かがわかった気がするけれど、気付かなかったことにしておこう。


『今から、あなたにルール違反の罰を下しますっ!』


「ルール違反」


『そうですっ! わたしの言った通りに順路に沿って行ってくれないし、アトラクションや建物をたくさん踏んだでしょうっ!』


 私のおうむ返しに目から涙を流して、わっ! と泣き出すうさぎの着ぐるみ。

 涙の粒が大きいけれど、ただのエフェクトなのか水たまりは作っていないみたいだ。


「だけど、『順路通りに進まなければならない』とか『アトラクションや建物を踏むな』とも表記してないし」


『むむむっ! そうだとしても、常識や良識ってものがあるでしょう!』


 怒られちゃった。


『そもそも、あなたみたいに色々な場所を踏んだり移動したりなんて普通は考慮されてないんですよっ!』


「はい」


『……という事で、』


 うさぎの着ぐるみは嬉しそうに手を組んで、


『わたしの(あい)を、たぁっぷりと受け取って下さいくださいっ!』


そう言うなり、たくさんの着ぐるみ達が私を襲う!


 ……なんか、変な単語が聞こえたな。


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