20:新天地を求めて
「えーっと。多分、この辺りだと思うのだけれど……」
新天地を求めて私が向かった先は『食中神の森』と言われるダンジョン。とにかく人食いイモムシや大きな蜂などの虫系モンスターの群生地。
森の中特有のなんだかむわっとした湿気のある空気感と葉っぱや花粉の混ざったようなにおいがすごいリアル! なんでこんな作り込んでるんだろ。まあ面白いからいいか。
私は虫とか結構平気なタイプだから、普通に入れる。授業中に入ってきた虫とか捕まえて、教室の外に放す役やってたんだよね。
そこを、ジェスターになったおかげで覚えた曲芸のスキルやアーツとか色々を使ってモンスター達を倒していく。(魔力の)ナイフ投げや(魔力の)クラッカーとか便利だよ。
奇術師というか幻惑師みたいな感じで魔力値頼りのアーツが多くて助かった!
魔力値高いからあっさり削れてくれる。もらえる経験値、超少ないけどね!
死に返りスタイルはなるべく乱用しないでおこうかなって思ったんだ。運営に邪魔……こほん、修正喰らいたくないし。
「ん、あった」
虫の汁にまみれながらしばらく歩いていると、鬱蒼とした森の中に巨大な扉を根元に持つこれまた巨大な木が現れた。ボスモンスターのいる場所だ。
「なんか噂で聞くと結構強いらしいし、経験値もたくさんもらえそうな感じがするんだよねぇ」
確か『ハイレベルダンジョン』とか呼ばれてるんだっけね。
「……というわけで、レッツチャレンジ!」
「触手プレイは嫌だ触手プレイは嫌だ……!」
「(男アバターでも)触手プレイ来いよ!」
って方は是非とも評価お願いします!
(とか言ってみる)




