「私は天竺 ペオーニアです。」
朝日が窓から入り込み、外から小鳥の声が聞こえてくると、ベッドがもぞもぞと動き出す。
「う…ん。よく寝た。」
少し広めの一戸建てのシェアハウス。その大家をしている 天竺ペオーニア は、軽く伸びをすると朝の支度を始める。
顔を洗い、髪をとかし、着替える。全体的にオレンジ色がベースの服の上に白いエプロンをつけ、黒のリボンをつける。
髪を軽く後ろでまとめていると、シェアハウスの住人が降りてきた。
「いつも朝早いよね、ニアは。 と今日何曜だっけ…火曜日?まだ火曜日?私もう限界だよ〜」
愚痴を呟きながら用意を始める彼女は夜長 皐月。天竺とは同い年なため、とても仲が良い。
「早く支度終わらしてしまって。朝ご飯にしよう。」
天竺が眠たげな顔で髪を結ぶ夜長に呼びかける。
「はーい。けど、楓ちゃんはいいの?まだ起きてきてないみたいだけど…」
夜長はもう1人のシェアハウスの住人の心配をする。水無月 楓。彼女も天竺たちと同い年でシェアハウスのもう1人の住人。この一軒家にはこの3人が暮らしている。
「楓ちゃんは今日、お仕事オフだって。だからゆっくり寝かせてあげましょ。昨日も作っておいたご飯は食べたみたいだけど、スーツのまま寝ちゃってたし。だいぶお疲れなんだと思う。」
天竺が少し心配げに言う。
「そうなのか。まあ、休みの日くらいゆっくり寝るべきよな!それじゃあ、今日はニアの出来立てイタリアン朝食は独り占めね!」
夜長は天竺の作る朝食が楽しみなのか、意気揚々と準備を進める。
既に大きめのダイニングテーブルの上には料理が並んでいる。
ビスケットとヨーグルト、果物、サラダ、そしてカフェラテだ。
「いつも言ってるけど、私はイタリアンは作るけど、文化は違うから朝食とかに関してはニワカイタリアンなのよ。」
「はいはい、知ってるよ。いただきます!」
こうして何気ない1日が始まる。
この物語はこんな何でもない平凡で平和で穏やかな日常を描いたもの。
まだまだ何もよくわからず、取り敢えずの感じで書いているので、拙い文体、文章力ですが、これからもよろしくお願いします。