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風魔法と神秘の布  作者: そらのかなた
29/34

戦力

ブースにつくと早速ローナさんから

話が始まる


「お二人とも、まずはゴブリン討伐への

 ご協力感謝いたします」

「そして先ほどは大声を上げてしまい

 重ねて謝罪いたします」


大声...

しかもゴルゥアッーと言われたのには驚愕したが

そこはそのあと

いつもの優しい神秘の布(ローナさん)

微笑みかけてきてくれたおかげで

俺の心は落ち着きを取り戻していた


まあ、微笑みというかおパン○ィで

顔はみえてはいないが


「いえ、俺は気にしてませんので

 それよりまたブースに来たということはその...」



「これを見つけましたので...」

ローナさんは俺たちが差し出した素材の中から

<ゴブリンアサシンの牙>を取り出す




それは帰り道


突然音もなく近づいて来た黒いゴブリン

かなりの早さで接近戦はまずいと感じ

即座に<ウインドショット>を唱えて

距離をとる

広範囲に散らばった風のつぶてが相手を襲うが

そのスピードで範囲外に駆けほとんどを回避される


スピードはあるが守りには自信がないのか

風のつぶてが唯一当たったしき左腕からは出血がみられる


アリスと俺は遠距離で攻めることにし

交互に魔法を放つ


「<ファイアボール>

 ナユタ、みぎっ」


「おうっ、<ウインドショット>」


そうして<ウインドショット>を直撃させ


体中がボロボロになったところに

接近し<ヴェントスパーダ>て一刀両断にした


そして残った素材を回収したら

<ゴブリンアサシンの牙>

と出たのであった



「それがなにか?」


「<ゴブリンアサシン>は過去の資料によると

 敵本隊の斥候だとの情報が記されております」


「本隊の!?」


「はい、本隊がかなり接近してきていることを

 告げています。

 昼過ぎに偵察から戻った冒険者の話では

 町から南西約30キロ付近に大きな部隊があり

 移動はかなり遅いとの事でしたが

 動きつつあるようですね」


「そ、そうでしたか...

 しかし、そうなると本格的な戦闘が早まると?」


「そうなると思います。

 おそらくは明日にでも」


「そうですか...」


「そして、あなた方は初心者冒険者のはずですが

 この討伐量は異常です。

 ギルドカードも確認しましたが、

 ナユタさんは信じられない速度で

 成長しています。

 これは一体どういう事なのですか?」


覚悟はしていたが、ある程度は

話さなければならないかもしれない

町に住む大勢の人、そして俺とアリスも

が死ぬかもしれないのだ

いつまでも隠しておく理由はない


「すみませんローナさん」

 

「おれは<異世界人>なんです」

言ってしまった



「...異世界人...ですか?」


「はい。

 だからといって凄く強い訳でも何でもない。 

 おれはなにか俺にできることをしたくて

 この町で戦うことを決めました。」

そして俺が転生した経緯を説明する



「...なるほど...

 たしかに極めて稀に

 そういった方々がいらっしゃることは事実です

 有名な方であれば初代国王さまもそうであると

 伝えられております。

 しかし、ナユタさんが...そうでしたか。

 ですが、そうでないとこの成長は

 説明がつきませんからね」

ギルドカードを返却される


名前:ナユタ

称号:神秘の布の探求者

Lv:28

ランク:F

HP:C

MP:B

攻撃力:D

防御力:D

魔力:B

体力:D

早さ:C

器用:D

幸運:C

スキル:風魔法、聖魔法、杖術、短剣術、風魔法


たしかに自分でもやり過ぎたかと思ったが

それ以上に人の命がかかっているのだ

やり過ぎなんて事はないはずだ


「すでにナユタさんは

 数値上C~Bランク程の能力値です

 戦闘経験からいえばランク通りの能力を

 発揮できるか不安が残りますが...

 その戦力、当てにさせて頂いても?」


「はい、お役にたてられるのであれば」


「...ありがとう」

ローナさんはいままでにない素直な表情で

俺たちに礼を告げるのだった


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