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風魔法と神秘の布  作者: そらのかなた
26/34

アリスの戦い

「<ピーシズスラッシュ>」

金属と金属がぶつかり合う

剣戟の音が辺りに響く

アリスはひとり、ゴブリンたちと戦っていた...








ゴブリン冒険者達を葬ったあと


ナユタが気を失い倒れるところをアリスが受け止める

「ナユタっ」


以前にも似たようなことがあった

初めてナユタと出会ったとき

アリスを助けるため必死に回復魔法を使い

そのまま気を失ってしまった


アリスは思う

(今度は私が守るから)


ゴブリン冒険者達を葬ったあと

ナユタの放った轟音に魔物たちは付近から逃げたようで

あのときのようにその場に腰をおろし

ナユタを膝に乗せていた


アリスはナユタの顔を見ながら

(なんだか頼もしく思うこともあるのに

寝顔を見ればただの無邪気な子どもみたい)

とやさしく微笑む


(異世界から来たとはいえ

奴隷の私を対等に扱ったり

縁も所縁もないアインスの町のために

戦ってみたり...

本当に変なの...)


(でも...良いな)

そう思い胸が熱くなるアリス

(あの時わたしもナユタみたいに動けてればな...)

奴隷になる前のことを思い出すアリス



そうして30分ほどたった頃

なにか気配を感じ後ろを振り返る


木陰からゴブリンが3匹

ぞろぞろと出てきた

槍持ちが1、斧持ちのゴブリンが2匹

そして更に

先ほど倒した冒険者ゴブリンの中にいた

ゴブリンナイトが二匹、あとから顔をだす

全部で5匹


(来ちゃったか...

絶対にナユタには指一本触れさせないから)

強い決意を胸にアリスは立ち上がる


「ナユタはゆっくり休んでてね」

と語りかけゴブリンたちに向かっていく


アリスは駆けながら<ファイアボール>を放って

槍持ちゴブリンの右腕に直撃させる

直撃をくらい左手でそこを抑えしゃがみこむ

ゴブリンにそのまま接近し切り捨てる


(一匹っ)


続けざまに

横にいる斧持ちゴブリンにも斬りかかり

腕を切り落とす

更にもう一撃を加えようとするが


その後ろからせまる別な斧持ちゴブリンが

手にもつ斧を振りかぶってくる


なんとか小盾で斧を防ぎ

片腕を失ったゴブリンに追撃をし

首を切断したところで

小盾で斧を弾き返し一旦後ろに下がり

体制を整える


(二匹っ)


相手は瞬時に二匹を戦闘不能にされ若干の

動揺がみられる


「フーっ」


深呼吸をして息を整えたアリスは

再び駆け出す


ノーマルゴブリンでは相手にならないことを悟ったのか

今度はゴブリンナイト二匹が前にでてくる


剣と剣がぶつかり合うっ


一旦押し返し少し距離ができたところで

剣技を放つ

「<ピーシズスラッシュ>」



剣戟の甲高い音でナユタが意識を取り戻す

(うっ...体が思い)


(この音は...アリスっ)


重い体にムチ打って起き上がる


(アリスはっ?)


ゴブリンナイト二匹と対峙し

隙をみて斧を振りかぶってくるゴブリンが一匹

アリスは剣と盾でなんとか捌いているが

反撃の余裕はないようだ


(気を失っていたのかっ)

(すぐに魔法で援護をっ!)


魔法を唱えようとするが

発動できる気がしない


まだ発動できるほどのMPはないようだ


(ならっ!)


ダガーを構えアリスの元へ駆け出す




なんとか捌いていたアリスだが

ゴブリンナイト二匹からの攻撃を

両手で同時に受けてしまい

身動きがてれなくなる


そして後ろから接近される気配を感じるが

振り向けない


(後ろ!?く...動けないっ、このままじゃ!?

まだ...

一緒に居たいよ..ナユタっ)


「アリスーっ!!!」


斧を振りかぶるゴブリンだったが

後ろからのあまりの大声に振り返る


その瞬間斧持ちゴブリンの背中から

胸に向かってダガーが突き刺さる


ゴブリンごとナユタも前のめりに突っ込んで倒れる


そして顔を上げ


「アリス、遅くなった!」


「ナユタ...待ってたんだから!」


「よし、とっととそいつらを倒すぞ!!」


さっきまでの子供のような寝顔から

頼もしく凛々しいナユタの姿をみて

胸が熱くなるのを感じるアリスだった


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