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未来の地球
ドオオオン!
地面を震わす巨大な着地音が街中に響く。
「ヒィ!あの機体なんなんだ!?強すぎるぞ!?」
「それ、僕の鞄なので返していただけると有難いです。」
少年のバッグを盗んだ強盗の言葉も意に介さず少年は言う。
「クソッ!」
そう言って飛行の能力を使い100mほど逃げた強盗は、
「逃げ切っ……
僅か1秒で地面に叩きつけられた。
地球では、いろいろな端末を使い飛行や身体強化などの能力が使えるようになっていた。
だがしかし、そのおかげで犯罪件数が2桁3桁増え、警察はてんてこ舞いになりついには端末の使用それ自体が認められなくなった。
そこで、端末にそのままAIを搭載し、人型にしたてあげたのが最近のロボットというヤツだ。右腕にナンバリングがされているので簡単に分かる。
しかしどの時代にも抜け穴という物は存在するように、一部の不法な輩が不正な端末を使って非行を繰り返していた。
特にロボットは安全面を考えて力は人間のそれよりも遥に弱いため、強盗に狙われるのが常だった。
金色のナンバリングが施された、「スペシャルナンバー」を除いては。