ウサギさん墓穴を掘る
リクエストをいただいたので 調子づいて その後も逃げ出そうと努力?している様子を書いてしまいました…。
文章がお粗末であることは 重々承知しておりますゆえ、酷評は勘弁してやってください。
ほめられて のびるこです。(笑)
気がすんだら 下げちゃうかもしれません…。
「おにいさま!!」
父のもとにいろいろと勉強にきていた伯爵の次男。
当時から不憫に思われていたのか、いろいろ気にかけてくださった兄のようなかたをひさびさに城のサロンで見かけて声を掛ける。
城のサロンに 部屋から出してもらえるのもめったにないこと。これも一種のチャンス…。
「オマエ何してるんだ。こんなとこで。」
確かに、私は社交には殆ど出されない居ないも同然の扱いでしたからね…。
ここで軟禁されていることを おおよそ公になっていないということだろう。
知らないっていうことは …逃げちゃっても大丈夫ってことよね。
対応が悪いと言うわけではない。
でもなんとなく逃げ出したくなるのよ。
「おにいさま、お願いがあります。今すぐ帰りたいの。連れてかえっていただけないかしら。 」
ここからでてしまってから 白状すればいい。
ともかく ここからまずは脱出
「オマエ、どうやってここにこれた?」
う…うーん。
確かに隠された娘…ですが。ここに私は継母と義姉に放り込まれて、抜け出せなくなって るんですよ…
だから、継母は知ってるとは思いますが、にいさまは何も知らないんですね。 都合がいいからそのまま知らないままでいてください。
「とにかくなるべく早く目立たず出たいの」
「… しょうがないやつだなぁ。
…ちょっと 待ってろ。することがある。ったく。相変わらず行き当たりばったりだな。」
…。いきあたりばったりかしら。そうならざるえない気がするんだけど。
「待たなくていいですよ。用事はわたしにでしょう。無事に帰国したらしいな。」
気配を消してたのか! 背後から殿下の声が。もう振り返るのもおそろしい。
きっと黒い笑みを浮かべてる。
うう…間違いなくただで済まない。
「殿下。急に現れるからクリスティが真っ青になってますよ。」
「真っ青になるのは他に原因があるからでしょうけどね。」
…そうですね。
「殿下、報告書は挙げておきました。」
「うん。知ってますよ。あとでゆっくりみるよ。」
おにいさま、あとはごゆっくり。
私はここでまた さらに逃げ出します…。
どうぞごゆっくりお仕事の話でもプライベートの話でも ここでしてください。
「クリスティ…こそこそとそこから立ち去ろうとするのはよしなさい。」
お話の邪魔はすべきものでは無いわよ。と、 都合のいい言い訳を探し出し後ずさってると阻止される。
「その娘を城から出すのはやめておいた方が身のためですよ。自分がかわいければ。」
「…殿下。そうでしょうね…」
「彼女は近々妃殿下と呼ばれるようにになるでしょうね。」
あ、あ…。ばらされてしまった… ここからなんとか出れると思ったのに。
「殿下。待たずに手を出しましたね…」
「約束は護りましたよ。っというにも、私にも選ぶ権利がありますがね。
…手を出さずに出しましたよ、例のモノには?」
「…」
「それに、クリスティは自分で望んでここにいるんですよ。」
「ええ!!私は嵌められたんです!罠に!!」
義姉が側室として入ったあと、なぜか正妃筆頭で義姉に呼ばれて、あれやこれやの間にこうなっちゃっただけで!
なんてこと!!!!望んでここにいるんじゃないよ。結果的に臨んだことにされちゃったんだよ!!
「そうだろうとも、お前はまんまと嵌められたんだろうよ…壮大な罠に。でも、お前が思い込んでる罠とはだいぶ違うと思うけど。
お前も大変だな。もう諦めろ。あのときに見つかってしまったのが運のつきだ。」
「残念ながら、クリスティは記憶してないようですよ。」
どういう育ち方をしたんだか、こんなに育っているのにもかかわらず私を知らないというお粗末な世間知らずでしたよ。って、外に出す気がない育ち方ですよ!!
「お前は忘れてしまったようだが、殿下とお前 はお忍びでうろついてた殿下と接触があったんだ。」
俺と一緒にお前のところの屋敷にいるところで出くわしたんだ。
お前は何も知らない世間知らず… だからな。
皇太子だろうと なんだろうと 同じようにうっかり接してしまったわけだ。
そんなおもちゃを この 腹黒ドS策士が気に入らないはずがない。
で、お前のお父上にわかっていていったんだ。クリスティをよこすわけがないとわかっていて 俺のもとに娘をさしだせと。
「人聞きが悪い。娘をそばにおいてもいいといったら、違うものを寄越した。
違うと言ったらあれのほうが役立つはずだと言い張るから、正妃候補頭と拒否権を無くして違うものをさらにおいてもいいといってやったんだ。」
なんですとぉ??
「姉上は調子にのりすぎましたね。
やらかしたことは退出していただくにおいて充分すぎる理由でした。それだけですよ?」
罠だとわかるおにいさまをまず遠ざけ、寄越せと父に言ったら別のものが届いたから、拒否権を奪い囲いにいれ、不要物はバカをやるまで放置し、やらかしたところを待って返品…って、どんな壮大な罠!
「こんなオモシロくて飽きない生き物を側におかずに、あの狐でなにを楽しめと?近づこうものなら 噛みつくよ…あれは。だいたい小さいころから あれはかわいくないのですよ。」
…またなんか酷いことをいったよね。
このオレサマなドS腹黒の策士。
「しかしながら、まだ、逃走を計りますか…。なかなか諦めが悪い獲物ですね。まだまだ足枷が軽いようだから、少々考えなきゃいけませんね」
なんですと!!??
いま耳元で おにいさまが聞こえないようにぼそっとすごいこと言っちゃったよね???
「さっさと諦めて収まっとくのが身のためだぞ…多分な」
おにいさままで!!
足枷が軽いのか…仕方がない。
さっさと公にして、世継ぎを考えるかな…
って、ぼそぼそいいながら引っ張ってどこにつれてくつもり?!?!
おにいさま!冷たい目で手を振るのやめて!!助けてよ!!
…いったい 義姉には どんな罠をかけたんだか…考えるだけで恐ろしい。
「お前は 罠にかけようとしなくても 勝手に罠を自分でしかけて かかるんだな・・・。」
…いじわる。
ここから逃げ出したいのか ぬくぬくここでしていたいのか 自分でもよくわからなくなってるの!そんなこといわないで!!!
ここにこれた?は、難関場所からどうやってサロンに抜け出してきたかを聞いたのですが 城にどうやって来たのか聞かれたと思いこんでます
エサをまいた張本人のため、そんなことシッテルンデスケドネ