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零ノ巻  作者: 50まい
6/7

『伍ノ巻』予告

「おまえは、あのおんなのことを―…」




「瑠螺蔚に手は出すな」




 男はぴしりと言った。




























「体は全然良いわよ。きっと今日明日にでも治るわ。高彬、肩の傷はどう?深いの?」




「いや、浅かった。あいつ―…速穂児が助けてくれたから」




 高彬の声が沈んだのに、あたしは全く気がつかなかった。





















「馨慈郎、行けると―…間に合うと思う!?」




「ああ。だが瑠螺蔚、行ってどうするんだ?」




「行ってから考えるっ!」




 馨慈郎は吹き出した。




「おまえらしい」



















「!おまえ…」




 ふと、高彬の声がした。何で高彬が!?




「まさか、これを書いたのもおまえか?」




「来るのがはやすぎるぞ。高彬」




「何故、僕の名を…」




「知っているさ。佐々高彬。十六歳になったばかり…だろ?」




「…」




「俺は覚えているのにおまえは忘れている。皮肉なもんだな」
























「本当に、行くの?行ってしまうの?ここに残れないの?」




「聞くな、瑠螺蔚。それと、泣くなよ。行けなくなるから」

























 あたしはうふふと笑った。




 母親になった気分だ。




 いいなぁ、母親って、こんな感じなのかなぁ。





















 こんな日が、ずっと続いたら良いのに。

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