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追憶の霧、眠りの淵への道   作者: Rurusia Lulihime
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第5章:自然圏の魔導書 Ascensia Arcanum

サエルが部屋を去った後、ベッドに横たわるエンマの周囲には、再び静寂が降りてきた。本来ならば安らぎを与えるはずのその静けさが、今は奇妙なほどに虚しく感じられる。聞こえるのは、自身の熱い吐息の音だけ。頭の中は、まるで巨大な山岳に押し潰されているかのように重かった。


することもなく、エンマは退屈さに身を任せて寝返りを打つ。熱のせいで遠く霞んで見える薄色の天井を見つめていたが、やがて鉄塊のように重くなった瞼がゆっくりと閉じられた。意識が薄れゆく境界線で、彼は穏やかな夢の世界へと引き込まれていった。


夢の中では、夕暮れの空気が温かな毛布のように彼を包み込んでいた。道沿いに並ぶ大樹は、まるで緑のトンネルのように長く続いている。黄金色の夕日が葉の間から差し込み、地面に複雑な幾何学模様の影を落としていた。


サエルとエンマは、何年もそうしてきたようにその道を歩いていた。笑い声と木の葉が擦れ合う微かな音が混ざり合い、温かく心地よい空気が流れる。一日中の学業で溜まった疲れも、夕方の涼風がすべて連れ去ってくれるかのようだった。


「今日は本当に疲れたわ……」


サエルは、まるで第三次世界大戦を戦い抜いた後のような顔で、手の甲を使って額の汗を拭った。


エンマは思わず吹き出した。「あんなに汗だくになるまで、グラウンドで子供たちと走り回るからだろ?」


彼は茶化しながら、サエルの柔らかい髪を軽くかき回した。少しだけ毛先が跳ねる。


サエルは頬を膨らませた。「だって……退屈だったんだもの。それに、あの子たちが一緒に遊ぼうって誘ってきたんだから!」


彼女の拗ねたような声に、エンマはさらに笑い声を上げた。その笑い声が、周囲の空気をさらに和ませていく。


私道の突き当たりにある、二階建ての中規模な家。そこは母の手による色鮮やかな花々と木々に囲まれた庭に守られていた。二人は長年の習慣通り、声を揃えてドアを開ける。


「「ただいま!」」


家の中には誰もいないが、二人は儀式のようにそう叫んだ。家の中はエンマが人生で千回は頭を抱えたくなるほど、可愛らしくデコレーションされていた。


「これ、家っていうか人形の店だろ?」彼は周囲を見渡してぼやいた。


「いいじゃない、素敵でしょ〜。私が心を込めて飾ったんだから!」サエルは胸を張って答えた。


着替えを終えた後、サエルはエンマを自分の部屋へと呼んだ。整然と並んだ本棚と、彼らの動きを見守るかのように配置されたぬいぐるみたちが溢れる部屋だ。


サエルはベッドに座り、教科書を素早くめくっていたが、その瞳には不安の色が浮かんでいた。


「エンマ、今回のテスト、難しいと思う……?」


エンマも自分の参考書を手に取り、彼女の隣に座った。「まあ……簡単ではないだろうけど、姉さんは十分準備しただろ。心配することないよ」


サエルは肩を落として深く溜息をついた。「でも、やっぱり不安なの。まだ読んでないところがあるんじゃないかって……」


「姉さんは俺が怖くなるくらい優秀なんだから」


エンマは微かに微笑んだ。「自信持ってよ。姉さんならできるって」


サエルは顔を上げ、彼女にしかできないような温かな笑みを浮かべた。


「ありがとう、エンマ」


数時間が経過し、テスト対策の話を終えた頃、まだ眠気の来ないサエルは一階へと降りた。ソファに鞄を置き、靴箱の靴を几帳面に並べ直す。


エンマが洗面所で顔を洗っている間、サエルは静かにキッチンへと向かった。一歩踏み出すごとに床板が小さく軋み、静まり返った家の中にその音が鮮明に響く。


キッチンの明かりを点けると、オレンジ色の柔らかな光が清潔なダイニングテーブルを照らした。木の香りと、布巾から漂う微かな石鹸の匂い。サエルは袖を肘まで捲り上げ、花柄のクリーム色のエプロンを身に纏った。


ゆっくりと冷蔵庫を開けると、冷気が顔を撫でる。中には野菜が整然と並んでいた。


レタス、トマト、豚肉のスライス、卵、そして豆腐。


「今日は何にしようかしら……」彼女は小さく呟いた。


考え込むように指先で顎をなぞり、食材を一つずつテーブルに並べていく。サエルが選んだのは、シンプルだが香りの良い献立だった。


『野菜入りの豆腐スープ』と『豚肉の醤油炒め』。


彼女は丁寧に野菜を洗い始めた。蛇口から流れる水が葉に当たる音が、静かなキッチンに雨音のように響く。指先に光を反射する水滴を纏わせながら、彼女は優しく野菜を扱った。


続いて、野菜を切る包丁の音がリズムを刻み始める。


トントン……トントン……


その音は、不思議と静かなキッチンに調和していた。


ガスコンロに火を点けると、青い炎が瞬く間に鍋の底を舐める。


スープが沸騰し始め、生姜と出汁の香りがふわりと漂った。彼女は豆腐が崩れないよう、慎重に鍋へと入れた。


「絶対に崩さないわよ」彼女はまるで鍋に挑戦するかのように言った。


豚肉を醤油ソースで炒め始めると、甘辛い香りがキッチンいっぱいに広がる。洗面所から出てきたエンマが、その香りに足を止めた。


「いい匂いだ。腹が減ってるタイミングでこれかよ……」


彼はぼやきながらも、迷わずキッチンへと足を踏み入れた。


サエルは振り返って微笑む。


「もうすぐ出来上がるわよ」


キッチンの入り口に寄りかかるエンマ。それはサエルが料理をする時の、彼の定位置だった。料理に集中する彼女の横顔、頬に垂れる髪、真剣な眼差し――その見慣れた光景こそが、この家を「家」たらしめていた。


ほどなくして料理が完成した。サエルはスープを器に盛り、炊き立てのご飯を茶碗に美しくよそった。食卓に並んだ料理は、まるで料理雑誌の一ページのように完璧だった。


二人は静かさの中で食事を共にした。カトラリーが触れ合う音と、微かなスープの煮える音だけが心地よく響く。


「美味いな。今日のは一段と腕が上がったんじゃないか?」


エンマが微笑みながら褒めた。


サエルは少し頬を染めた。「……毎日頑張ってるんだから、当然よ」


夕食の後、彼女は食器を片付け始めた。エンマが手伝おうとしたが、サエルは手を振ってそれを制した。


「いいのよ、休んでなさい。貴方の仕事の方が、私よりずっと大変なんだから!」


サエルの可愛らしい強引さに負けたエンマは、素直にソファへと腰を下ろした。


片付けを終えたサエルは二階へ上がり、自分の部屋の明かりを点けた。鞄からノートや教科書を取り出し、明日の授業の準備を始める。


彼女は本を種類ごとに分類した。


理科、数学、言語、社会。


必要なものを順番に鞄に詰めていく。その動作は極めて組織的で、彼女の几帳面さと知性が伺えた。


「明日は、いつもより綺麗に……」


誰に聞かせるでもなく、彼女は小さく呟いた。


それから鏡の前に立ち、髪をチェックする。いくつかの結び方を試したが、結局はいつものスタイルに戻した。それが一番自分に似合っていると思ったからだ。


サエルは浴室に入った。石鹸の甘い香りが漂う。シャワーを浴びると、温かなお湯が肌を叩き、白い湯気が周囲を包み込む。


絶え間なく流れる水の音は、長い一日の疲れを癒す最高の安らぎだった。


彼女は髪を洗い、ゆっくりと石鹸を泡立てる。まるで一日の疲れをすべてお湯に流し去るかのように。


入浴後、薄色のパジャマに着替えた彼女が部屋を出ると、まだ少し濡れた髪からシャンプーの甘い香りが漂った。


やがてサエルは何度も欠伸をし、眠そうな仔猫のように目を細めた。エンマがそれを見て小さく笑う。


「眠くなったんだな?」


「……うん、すごく眠いわ……」彼女は眠たげな声で答えた。


「なら寝ろよ。明日も早いんだから」


サエルはベッドに横たわり、肩まで毛布を引き上げた。


「おやすみなさい……エンマ」


「おやすみ……姉さん」


エンマはそう答え、電気を消して部屋を後にした。


サエルは雲のように柔らかいシーツの上で、ゆっくりと目を閉じた。


小さな手がサイドテーブルのランプに伸び、スイッチを切る。


部屋は暗闇に包まれた。


わずかに差し込む外の光が、カーテンを通して一筋の模様を描いている。


「今日も、疲れたなぁ……」


彼女が小さく呟くと、瞼はさらに重くなり、呼吸は一定のリズムを刻み始めた。体から力が抜け、サエルは深い眠りへと落ちていった。


現実の世界――地球の中心部。地表の光が届かぬ奈落の底で、微かな振動が空気を震わせていた。そこにあるのは、沈黙すらも圧倒する濃厚な闇。だがその闇は静止してはいない。絶え間なく渦巻く膨大な魔力の奔流が、そこには存在していた。


その重圧に満ちた大気の中、一人の女性が静かに佇んでいた。地球の核に居を構える者――ミカエル。彼女が立つ岩盤からは微かな熱が放たれ、星の魔力が絶え間なく彼女の体を通り抜けていく。星そのものが彼女の存在を肯定しているかのようだった。銀色の髪が奔流に揺れ、その表情は常に冷徹で、揺るぎない決意を秘めていた。


「ミカエル、お前は今……一体何者なんだ?」


「ふむ……何者、か。私は私よ。貴方には、私が誰に見えているのかしら?」


「古代の氏族アーク・クランの子供たちを翻弄して……一体何を企んでいる。もしバレれば、ルシファーの手によって即座に消されるぞ」


「バレるはずがないわ。これは最初から定められたこと。それに、これはただの『影』に過ぎない。たとえ消されたとしても……また作り直せばいいだけのことよ」


「随分な自信だな。……まさか、ルシファーに勝てるとでも言うつもりか?」


「当然よ。もし私が万物の理を無視して全力を出せば、ルシファーに勝ち目はないわ。たとえ私達の間に『自然の差異』があろうともね」


「自然の差異……だと? 種族としての特性のことなら、大した違いはないはずだが」


「いいえ、違うわ。……いえ、半分は正解かしら。宇宙の万物はすべて異なる『自然ネイチャー』を持っている。たとえ深淵の根源において一つであってもね。仙人アーデプトは『抽象』の肉体であり、精霊は形成されたエネルギーの一形態。根底に違いはなくとも、外側に現れる形は存在の『固有性』を示す。それこそが、各階層における自然の差異よ」


「階層ごとの……差異か」


「教義には、神と人間は『アポファティック(否定神学)』によって異なると記されている。神が何であるかを説明せずとも、ただ神が在ることだけが語られる。例えば……そうね」


瞬きの一瞬。ミカエルは右手を軽く上げ、親指と中指を合わせた。そして、「パチン」という指を鳴らす音が静寂の中に響き渡った。


周囲の空間が歪み始める。まるで空間そのものが古の狂狂しき理によって書き換えられていくかのようだ。虚無の中から、鈍色の光の粒子が舞い上がる。


静寂の中、次元が軋む音が微かに響く。ミカエルの指先を中心に、赤銅色の古代幾何学模様が細い線となって現れた。それは瞬く間に拡大し、巨大な魔法陣マジック・サークルへと変貌を遂げる。円陣が限界まで広がった瞬間、古い羊皮紙をめくるような音が一度だけ響き、集まった光は星屑のように砕け散った。


魔法陣の影の中から、一冊の分厚い書物が姿を現した。漆黒の革表紙は、秘められた文字が刻まれた夜の肌のように鈍く光る。銀色の冷ややかな金属の装飾が、あたかも太古の神の手によって今しがた鋳造されたかのように、本の角を縁取っていった。


書物が完全に実体化すると、魔法陣は最初から存在しなかったかのように掻き消えた。指を鳴らしたばかりの彼女の手は、何事もなかったかのように静止している。


「それは……」


「魔導書『アセンシア・アルカナム(Ascensia Arcanum)』。使用者の存在階梯レベルを一時的に引き上げる魔術よ。これには二つの段階がある。第一は『エセリアル・アウェイクニング(Ethereal Awakening)』。過去のあらゆる束縛からの解放。過ぎ去った出来事はすべて、現在の真実には及ばない形なき幻影に過ぎない。円環は終わりなく繰り返すが、結局のところ、それは元の自然圏の中での階梯上昇に過ぎないわ。システムや自然の法則によって、何が上で何が下かを比較・特定できる範囲内での話よ」


「そして第二は『エターナル・アセンダンス(Eternal Ascendance)』。この魔導書によれば、各階層の自然は完全に独立しており、接続も重複も相関もしない。如何なる存在の拡張もそこには届かず、何ものもそこへ昇ることはできない。これこそが『高次』と『低次』の真の差異よ」


「あらゆる下位の自然は、鏡の表面に映るおぼろげな反射に過ぎない。故に各階層の認識の枠組みは根本から異なる。下位の存在は上位を認識することも、触れることもできない。上位者の目から見れば、下位の存在は重みのない、濁った影の断片に過ぎないのよ」


「『差異』が顕現している場所において、上位の存在は決して何かの対立項にはならないわ。『対立』という概念自体が境界を持つことを意味するけれど、至高の存在はあらゆる境界と思考の枠組みを超越している。それは『有』と『無』、あるいは『真実』と『虚偽』を超え、下位の万物を規定する構造さえも超越している。自由で純粋なままに存在し、下位の如何なる法則にも触れられない。故に、下位の自然圏においてそれを定義することは不可能なのよ」


ミカエルは手をわずかに上げ、掌の中にある魔導書を指先から解き放った。その動きは緩やかで、迷いなど一秒たりとも存在しない。それは最初から決められていたことであるかのように。


「残念だわ……この『エターナル・アセンダンス』の段階ですら、自らの元の自然から脱却し、より高位の新たな自然へと足を踏み入れることに過ぎない。結局のところ、どんなに拡張を繰り返そうと、本源的な高次の自然へ至る道はないのよ」


魔導書は奈落へと落下し始めた。分厚い紙面を固く閉じたまま、魔力に満ちた大気の中をゆっくりと回転しながら落ちていく。その重量感に反して、落下は安定的で優雅ですらあった。地下空間の静寂の中で、紙が空気を裂く微かな音だけが聞こえる。


「……ただし、『高次の本源的自然』からの導きがあり、かつ、私や――貴方のような『適格者』である場合を除いてね」


魔導書が岩盤に触れた時、その音は驚くほど小さかった。だが接触した瞬間、下の岩盤には細い亀裂が走り、そこから青白い光が噴き出した。それはさらなる闇の深淵へと続く道を示していた。


そして次の瞬間……。


岩盤は痕跡一つ残さず魔導書を飲み込んだ。塵一つ舞い上がることはない。まるで世界そのものが、慣れ親しんだ古の遺物を受け入れるために手を差し伸べたかのようだった。


「貴様……何をした」


「黙りなさい……これが私の選んだ道よ」


ミカエルが立つ場所よりもさらに深い場所――そこには巨大な空洞が広がっていた。大地は裂け、天界の神域と地底の冥界を繋ぐ通路が口を開けている。多次元から流れ込む魔力の奔流が渦巻き、そこは既存の次元法則から切り離された特異点となっていた。


魔導書はその虚空を静かに落ちていった。回転もせず、震えもせず、光も放たない。だが、自らの行く先を確信しているかのように、真っ直ぐに突き進む。


落下するにつれ、周囲の空間が小さく震動した。まるで世界が、その到来を受け入れるために再構築されているかのように。下層の魔力が魔導書へと流れ込み、表紙の古文字の周囲を旋回し始める。発光こそしないが、地下の世界がこの物体に呼応しているのは明らかだった。


空洞の中ほどまで達すると、周囲の闇はさらに一段と深まった。上から見つめるミカエルの目にも、もはやその姿は見えない。だが彼女は、静かな眼差しでその先を追っていた。迷いも、不安も、恐怖もない。あるのは、その道こそが「正解」であるという、静謐な確信だけだった。


落下し続けた魔導書は、やがて動きを止めた。地面に激突したのではない。果てなき虚無のただ中で、それは「宙に浮いた」のだ。境界なき虚空において、それは静止した。


ただ魔力の奔流だけが、一定のリズムでその周囲を巡っている。誰かがそれを見出し、開くその時を待つかのように。


上方の岩盤の上で、ミカエルは依然として冷徹な眼差しで見下ろしていた。言葉もなく、動きもない。ただ、投げ込まれた魔導書の行末を見守るだけだ。


あたかも、「それを手放すこと」が、これから世界全土で巻き起こる何かの始まりに過ぎないと知っているかのように。


「……早くここを去りなさい。貴方の正体がバレれば面倒なことになる。私を追い続けているあの『ロリータ』なら、今噴出した魔力を敏感に察知して、私を始末しにやってくるでしょうから」


「やれやれ……俺の師匠は、一体何を考えてお前を守れと言ったのやら。……精々、気をつけるんだな」


「貴方もね。……それと、その古臭い喋り方はもうやめなさい。現代の人間を演じている貴方と今の貴方を比べると、酷く居心地が悪いのよ」


「口の減らない奴だ。……ルシファーには絶対バレないとか豪語しておきながら、結局はこの時代のガキであるロリータに見つかるとはな。情けない」


「悪かったわね。……ここを放棄するわ。彼女の注意を他へ逸らしてくる。……貴方は上手く隠れて、逃げなさい」


肉体も顔も完全に隠した謎の男の黒いマントが、ミカエルが上空へ飛び去った際の衝撃波で激しく揺れた。彼女が作り出した風圧が岩の塵を舞い上げ、男の衣を叩く。


だが男は、微動だにせずそこに立っていた。ただ冷たい風にマントの端を委ねている。男は顔を上げ、人間の域を超えた速度で上昇していくミカエルの後ろ姿を、視界に捉えた。


彼はゆっくりと手を上げ、指先で隣の冷え切った岩壁に触れた。その指先がわずかに震えたが、すぐに力なく腕を下ろした。


「……昔を思い出すな。師匠、あなたは言いましたね。ミカエルを守れと。……あなたには、一体何が見えていたのですか。あんな力なき弱小な子供を、何故助けたのですか。宇宙、真実の自然……運命なき者、適格者……それらは一体、何なのですか。我々より高位の存在、とでも言うのですか。……せいぜい、最後の結末を見届けさせてもらうとしましょう」

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