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7 日常生活 麗杜Side

 結婚してからはそこまで生活が変わることはなかった。数週間前から一緒に暮らしてはいたがそこまで喧嘩をすることはなく、生活習慣のことで喧嘩になりそうだったときは話し合いで解決してきた。


「おはよう、智華さん」

「おはよー麗杜君、朝ごはんできてるよ」

 このような会話で俺の一日が始まる。今日は始業式。時の流れが早いと思いつつ、もう3年生言わば受験生で焦燥感と切なさを感じる。

「いただきます」

 俺は、朝はご飯派だ。ご飯に味噌汁、卵焼きと朝は和食に限る。智華さんは、いつも俺好みの味のご飯を作ってくれるのでありがたい。

「うん、今日も美味しい」

「良かった〜」

 いつも談笑しながら朝ごはんを2人で食べる。傍から見たら完全な夫婦だろう。そもそも、もう結婚してるので夫婦なのだが…

「そういえば、今日始業式だったけ?」

「うん、そうだよ…だからお昼ぐらいには帰るよ」

「わかった、じゃあそれに合わせてお昼ご飯を作って待ってるね」

「うん、ありがとう」

 こういう、何気ない会話が俺のルーティン。朝ごはんを食べ終わったあとは制服に着替え、トイレに行き、歯を磨きその後に家を出て学校に向かう。

「いってきます!」

「いってらっしゃい」

 いつも学校までは、自転車で通っている。家から学校まで10分ほどかかる。時間ギリギリにでても間に合うが余裕を持って家を出ることで忘れ物をしても家まで取りに行く時を想定して早めに家を出る。

「風が気持ちいいな」

 新学期が始まるときに感じるのは別れたときの寂しさとそれに対抗するように流れる春の暖かい風。この春の空気感がなんとも言えない空気感が俺は好きだ。

 そうこうしているうちに学校についた。俺が通う学校は私立校で進学校でもある。

 基本的に成績が悪い人は辞めていく。去年だけでも5人辞めた。流石に辞め過ぎだとは思うが…色々事情があるのだろう。

そうして、生徒玄関に張ってあったクラスの表を見る。

(今年は3組か)

 そうして、教室へ向かう。3年は3階なので向かうまでが大変だ。

「よっす、おはよう清十朗、また同じクラスだな」

「おう、荒崎、まさかな僕も同じになるとは思わなかったよ」

 挨拶をしたのはクラスメイトの阿原清十朗あはらせいじゅうろうだ。

 清十朗とは2年の時から同じクラスで一緒に遊んだり、話していたりとクラスの中では一番仲が良い。

「担任って、誰になるんだろうね」

「深山?それとも北山かな?」

「さあな?」

 担任は始業式のときに発表されるため教室に来た時点で生徒は知らない。

「そうだな」

 まだ、SHRショートホームルームまでは時間はあるから清十朗と話すことにしよう。


 30分後


 SHRが終わり、体育館へ移動し始業式が始まった。俺達が予想していた先生ではなく他の先生だった。

 まあ、比較的優しそうな先生で良かった。

 始業式は楽なので、いいだろう。その後が楽ではない。テストやらなんやらがあり、大変だ。

 だが、家に帰れば智華さんが待っているので、結婚してラッキーだと思う。

日常生活を書いて尺を伸ばそうなんて考えていませんが、キャラの背景をしっかりとさせて置きたかったので、書きました。

 次は日常生活 智華Sideで会いましょう。

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