46 隠し事?
とりあえず、智華さんのことは解決して一安心。動き回って疲れた。こと二言が先に出てくる。勿論、こんなことが起きないことを願うばかりだ。
「ん?どうしたの?麗杜君」
「いや、なんでもない」
「な〜に隠してるの?」
「いや、本当に隠してないって…」
「お姉さんに、隠し事はだめですよ?はい!言ってみて?」
「じ、実はね…夏休みの最後に花火やらない?」
「花火…?どうして急に?」
「花火を観たけどさ、手持ち花火を俺たちでしようよ」
俺は智華さんに隠れてこっそり手持ち花火を買っていた。
「いいけど…どこでやる?」
「河原とかでやる?」
「そうだね、もうそこしかないよね…」
「今夜かな?」
「うん、まだ時間も昼だからね」
そうして、夜になるまで待つ。そこまでは普通に待つ。
夜になり、俺達は浴衣に着替えて河原に行く。少しでも、残夏を味わおうとする俺達なりの考えだ。
「8月の中旬担っても夜は暑いね」
「そうだね、これも時代だよね…」
これも今の温暖化で変わってしまった暑さに少し寂しさを覚えながら、花火の入っている袋を開ける。
「いっぱいあるね…!」
「どれからやる?」
「この、花火とか良さそう」
智華さんが指したのは、色が変わる花火だ。
「よし…!いいよ!まずはこれからだね!」
智華さんが選んだやつを出してバケツに水を入れる。
「よし!火をつけるよ!」
そうして、火をつけた瞬間、赤い閃光が俺達の前に瞬く。
「綺麗だね…!」
「うん…!」
そうして、赤から緑に変わる。
「おお…!色が…!」
「緑も綺麗だね…!」
炎色反応という化学反応だが、ここまで人を惹きつけるのならそんなことも忘れてしまう。
その次は、青、黄色と色が変わっていき、花火の灯火が消える。
その後も、花火をやり、花火の明かりに心を奪われた。
「最後はやっぱり、これだよね!」
「そうだね…!やっぱり、手持ち花火の最後はこれだよね!」
そう、線香花火だ。線香花火は夏の終わりを告げるものと思っている。
「火、付けるよ」
「うん、いいよ」
そうして、智華さんの線香花火の先に火を付ける。先に明るい玉が付く。
「やっぱり、いいよね」
「うん…」
線香花火を見ると、何も言えない感情になる。これも線香花火のもたらす効果なのだろう。
そうして、儚く線香花火が消える。
「終わっちゃったね…」
「うん…」
こういう、夏の終わりもいいだろう。
こうして、俺達の初めて過ごす夏は終わった。来年はもっといい夏にしたい。
最近、ネタが思いつかないです…。
ヤバい…!
※累計5,000PVありがとうございます!




