27 1日のルーティン 麗杜Side 後編
午後となれば昼食を食べた後なのでみんな眠くなってしまう。しかも、午後の最初は古典なのでもう…想像つくだろう。クラスメイトの大半は寝るだろう。
しかも、古典の水谷先生は厳しく寝ることができないため頑張って起きてなければならない。クラスのみんなも最悪だ。先生変えてほしい。など言っているが、簡単に変わるものではない。
「着席しろ!」
こうしている間にも、水谷先生が来てしまったのでみんなそそくさと自分の席に座って静かにする。
「3分前着席は当たり前なんだよ!」
いつもながら、声が大きい。だが、比較的優しい先生なのだ。授業はこのような感じだが、休み時間などになると笑いかけてくれて相談をすると親身になって聴いてくれる。本当にいい先生だが、授業中は厳しくなる。
「号令!」
そう言って、水谷先生日直が号令をかける。なぜ、水谷先生が授業中厳しいのかはわからないが、授業自体はわかりやすい。しかし、古典自体は眠くなるのでこれはやばい。
頑張って授業を乗り切り水谷先生の授業は終わり、次は体育だ。着替えて体育館に行った。バレーの授業なのでそこそこきつい。
授業を終わらせ掃除だ。掃除もきつい。教室掃除は金曜日だけ雑巾がけをするのがうちの学校のルールだ。みんなだるいと思っているがやらないと怒られてしまうので、こればかりは仕方ない。掃除を終えた俺達はSHRを終えすぐに教室から出て、帰った。全速力でなぜなら、家で待つ奥さん(智華さん)と猫がいるのだから。
「ただいま〜!」
俺は、家について玄関を開けて、そう言った。
「おかえりなさい、汗かいてるね、お風呂沸いてるから入ってきな?」
「うん、そうするね」
その後、さつきが来て俺のほう向いて「おかえり」と言ってるような感じで鳴いてくれた。とても可愛い。大好き!
「……」
「…智華さん?どうかしたの?」
「…別に、なんでもないけど…」
智華さん、もしかして……。
「そっか、じゃあ、入ってくるよ」
「うん」
俺は脱衣所へ行き、ワイシャツを脱ぎそのまま洗濯機へ入れ、その他の下着類を入れ、制服のズボンは洗って干すことは面倒くさい。なら、いつ洗うのかそれは学期末終業式に洗う。しかも、替えはないためいつもはリセッシュをかけて終わる。
風呂場に入り、シャワーを浴びる。いつも、頭、顔、体の順で洗う。そうして、湯に浸かる。最近、外が暑くなってきてるがこれぐらいの温度がちょうどいい。その後、十分位湯船に浸かり風呂を出た。
「智華さん、でたよ〜!」
「うん、わかったよお風呂に入ってくるからテレビとか見ながら髪の毛乾かしておいてね」
そう言って、智華さんはそのまま洗面所もとい脱衣所へと向かった。やはり智華さんの機嫌は良くなっていなかった。 なぜ、智華さんがこんな感じなっているのかその原因は多分さつきだ。俺がさつきにデレデレしているのに嫉妬しているのではないかと予測する。これは、俺の自惚れかもしれないし、はたまた違った理由かもしれない。そんな事を考えているうちに……。
「でたよ、私が髪を乾かし終わったらご飯食べよ」
そう言って、智華さんはドライヤーで髪を乾かし始めた。その間にテーブルを拭いたり箸を並べたり、ご飯をよそったりと俺ができることをした。
「お待たせ、おかずとかを用意するから…。」
智華さんはハンバーグを皿によそってテーブルの上によそった皿をおいた。
「「いただきます!」」
一口、智華さんのハンバーグを食べた。ハンバーグは肉汁が溢れてきて、それがデミグラスソースとあって美味しい。
「美味しい」
「そう、良かったわ」
「…ねえ、智華さん…」
「どうしたの?」
「今日帰ってきてから、素っ気なかったけど…」
「あっ、ごめんね…」
「どうして、そんなだったの?」
「それは…嫉妬しちゃったからさつきに…」
まさか、俺の予想通りだった。
「そっか、俺はさつきも好きだけど智華さんのほうが好きだよ」
「麗杜君…。」
どうやら、解決したようだ。
「智華さん」
俺はキスをした。
「麗杜君…まだ、ご飯食べてる最中だから…!」
この後のことはご想像におまかせしよう。
なかなか投稿できずに申し訳ございません。最近はアイデアも出てこず詰まっていました。
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