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23 名前を決めよう 前編

 俺は一昨日ぶりに学校へ行った。別にときに変わったことはないが、そもそもできるだけ休みたくない。なぜなら欠席したらその分、授業が進んでいたら追いつくのが大変だ。これが、たった1日だと侮ってはいけない。

「よっす」

 俺は基本的に学校へ来る時間は早い。教室にいるのは数人だ。

「おはよ〜」

 クラスメイトからは挨拶が返ってくる。こんな環境でいいのだ。平和が続けばいいのだ。

 俺は自分の席に座り、制鞄を机の上に置き筆箱を取り出す。ここまではほとんどの人とは遜色ないだろう。かと言ってこの後は何かあるわけではないが……。

 そうして、時間が経ちクラスの女子AとBも来た。案の定、なんで休んだかと聞かれ、風邪引いたと言ったら、そんなの嘘でしょ?と言われてしまった。本当なのだが…。

 そんなこともあり、学校が終わり俺はすぐに家に帰った。拾ってきた猫の名前を決めなければならない。

「ただいま〜!」

「おかえり、麗杜君」

「どう?猫の様子は」

「うん、今は寝てるよ」

「そっか」

 俺はそっと、リビングのドアを開けて猫の様子を見た。そこには丸まって寝ている猫(天使)の姿があった。

(な、なんだこれは…!可愛すぎるっ!)

 俺は猫を見て思わず、キュン死しそうになった。というか、もうしてるんだが…。

「麗杜君、先に手を洗って来てね」

「う、うん…」

 俺は智華さんにこう言われなきゃ、手を洗うことを忘れていた。危ない危ない。俺は急いで手を洗い、うがいをして猫の元へと戻った。

「それでさ、智華さん」

「どうしたの?」

「この子の名前どうする?」

「あぁ…確かに考えてなかったかも、猫を拾った次の日に病院に連れてって、同じ日に麗杜君が風邪を引いたから…」

 そう言って、俺の方を見てくる。

「うっ、そ、それは…すみません…」

「ふふっ、冗談だって…それで名前だっけ…?どんな名前がいいの?」

「う〜ん?この子…確かメスだったから…?女の子の名前がいいかな?」

「そうだね…う〜ん?マリとか?」

 俺は、智華さんと名前について色々話したが、決まらなかった。

 翌日

 俺は1日中ずっと猫の名前を考えていたため、授業の大半は聞いてなかった。

 部活中

 俺は部活中もずっと考えていた。どんな名前がいいんだろうと。

「先輩…何かありました?ずっと、眉が寄っていましたけど…」

「あぁ、ごめん考え事をしてて…」

 どうやら、なにか察した沙莉が話しかけてきた。

「私でよかったら、話聞きますよ」

「聞きてくれるなら…」

 そうして、昨日あった出来事を沙莉に話した。

「先輩、猫飼い始めたんですね、その事私にお任せください!」

「え、いいのか?俺、猫を飼ったことないけど」

「そこも含めて、また教えに行きます!先輩、今週の土曜って空いてます?」

「うん、特に予定はないよ」

「はい!猫を飼うことに必要なものは持っていきますから」

「そうか、それはありがたい。是非、お願いしたい」

 今、沙莉は猫を飼っているようだ。写真を見せてもらったがもふもふで可愛い白い毛の猫だった。沙莉は猫カフェに行ったときは浮気になるのではと心配していたようだ。

「本当に助かるよ、持ってきてくれたものにはちゃんとお金払うから」

「いえいえ!そんな!気になさらないでください!」

「ううん、これは講習料でもあり、買ってくれたものの代金でもあるから、是非受け取って」

「そ、そこまで先輩がおっしゃるのなら…」

 沙莉は渋々承諾してくれた。沙莉が来るまで名前を考えておこう。

 今回も前編後編の二部作になります!後編、乞うご期待!

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