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I And Buddy  作者: ラクト
第1章 最初の街ウェスタ
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第三話 チュートリアル

チュートリアル回です。

これが終わったらついに冒険の始まりです。

「ようこそ!ここで基本的なチュートリアルとギルドに登録を行えるぞ!」

「えーっと。ではお願いします。参考程度に聞きたいんですけどチュートリアルってスキップできますか?」

「できるがおすすめはしないぞ?どうせ今頃冒険者ギルドは混んでいるだろうしな!」

「なるほど。では、よろしくお願いします」


 アレンは行儀よくお辞儀をした。


「おう!礼儀正しい奴は好きだぜ!礼儀ない奴よりよっぽどやりやすい!」

「はぁ、ありがとうございます。では、お願いします」

「おう!任せとけ!まずは基本的な操作だ!歩いて、走って、跳んで、しゃがむ!まぁ他のVRゲームと同じで大体現実と同じ動作ができるぞ!」

「わかったわ」


 アレンはそう言うと歩いたり、走ったり、跳んだり、しゃがんだりした。


「よし!基本的な行動は問題無さそうだな!じゃあ次は冒険者ギルドに登録しに行くぞ!」

「わかりました。先導をお願いできますか?」

「いいぜ!そういう事をするのがサポーターだ!ついてきな!」


 チューサはそういうと小さな羽を羽ばたかせて移動していく。

アレンは素直にチューサの後ろをついていく。


「ちなみに、このチュートリアルマップは最初の街『ウェスタ』と同じになっているぞ!まぁ所詮は試作品だから細部は異なるが神殿、各ギルド、街の出入り口は変わってないぞ!」

「器用に飛びながら説明ありがとうございます。そろそろ着きますか?」

「もうちょっとだぜ!あの赤紫色の屋根が目印だ!他にも商業ギルドは青紫色の屋根、薬師ギルドは深緑色の屋根が目印だ!神殿は...別にいいか!キャラクリの時に外観を見ただろう?あれそのままだから間違えないよな!」

「さすがに間違えないですよ。それは」

「よかったよかった!じゃあ、着いたぞ!」

「あ、着きました?ちょっと慣れない身体だったので少しきつかったですよ」

「ん?あんたもしかして性別変えたか?」

「え?わかります?変えましたよ。性別と身長と体重変えました」

「んでそんなことを?」

「面白そうだったんで」

「?...フフッ、ハハハッ!こいつぁ面白い!こいつぁ傑作だ!まさかそんな理由で性別を変えるとは!ハハハッ!」

「そんな笑わなくてもいいじゃないですか。キャサさんには笑われなかったのに」

「ハハハッ!あいつぁ笑いのツボがどこかおかしいからな!そこは仕方がねぇな!」


 その後も数分は笑い続けた。


「あの、いい加減登録済ませましょうよ」

「ハハハッ!ヒーッ!そ、そうだな!さっさと行こうか!」

「そ、そうですね。(このゲームのAIはどこか壊れてないか...?)」


 いまだに少し笑っているチューサを先頭にチューサとアレンは冒険者ギルドの中に入っていった。


「さて、ここが冒険者ギルドだ!まぁ内容は変わってないかな!変わったことと言えば食堂が右側だけになって左側にはクエストを張り出すボード...通称クエストボードが設置されたな!奥にはカウンターがあって受付嬢が3~5人は常駐しているぜ!カウンターの右横の階段はギルド所轄の資料室がある。この辺の魔物の図鑑や薬草の図鑑、気候の情報などが置いてあるぜ!カウンターの左側の階段は上役...ギルドマスターや副マスターの仕事部屋の他にもレンタルできる会議室などがあるぜ!まぁ簡単な説明はこのくらいかな!」

「ふむふむ、なるほどね。大体わかったわ。ありがとう」

「いやいや、これも仕事の一つだ!じゃあ、早速ギルド登録しようか!」

「わかりました。これ、最初に話しかけるnpcによってイベント変わったりしますか?」

「うーん...いや、確か...変わんなかったはず...だが...」

「じゃあいいや。うーん...サイコロ持ってない?」

「お前TRPG勢か。じゃあウィンドウの設定の一番下、その他からTRPGダイスのウィンドウを開けば出てくるぞ!」

「ありがとう」


 アレンは早速ウィンドウを開き設定のその他からTRPGダイスを起動した。


「これは入力すれば勝手に振ってくれるのか?」

「ああ、そのはずだぜ!」

「じゃあ早速」


 アレンは『1d5』と入力した。


コロコロ『3』テンッ!


「3か。丁度真ん中だね」

「じゃ、真ん中の受付嬢...確か名前は...」

「聞いてみれば早いじゃない。早速行きましょう」

「ま、それもそうだな!」


 そう言いながらアレンは歩き出し、チューサがそのあとに続く。


「すみません、冒険者登録をしたいのですが」

「はい、わかりました。ではこちらの機械に手を置いてしばらく待ってください。しばらくすると一枚のカードが出てきますのでお受け取り下さい」

「わかりました。あの、なんとお呼びすればいいですか?」

「ふふっ、私はレインと申します。よろしくお願いしますね、アレンさん」

「なんで私の名前を?」

「こちらの機械にはモニターが付いていて、その人の名前や職業とレベルを確認できます」

「そうだったんですね。初めて知りました」

「そうでしょうね。この機械は冒険者ギルドでしか取り扱っていない特別な機械ですので」

「そうなんですね。これってどこまでの情報が出るんですか?」

「そうですねぇ、その人の現時点のレベルとメインの職業、それから現在の冒険者ランク、名前を確認できます」

「なるほど。ありがとうございます」

「いえいえ、これぐらいなら教えても問題ありませんので。それではいい加減ギルドカードの説明をしますね」

「はい、おねがいしますね」

「まず、ご自分のギルドカードをご覧下さい。一番上に書いてあるのがアレン様の名前でございます。その下の欄が現在の冒険者ランクです。現在はFランクですね。冒険者ランクはF→E→D→C→B→A→S→SS→SSSとなります」

「なるほど。ランクはどのようにして上がるのですか?」

「主にクエストを一定数クリアすると上がります。Cランクに上がるにはとある条件がございますが、それはDランクになったときに説明いたします」

「わかりました。その時はその時にお願いします」

「はい。では、右手側のクエストボードから跳び兎の討伐をお受けください」

「わかりました。では、行ってきます」


 アレンとチューサは話しながらクエストボードへと歩いて行った。


「えーっと、跳び兎の討伐はっと」

「これだな!」


 チューサはそういいながら一枚の紙をボードからひっぺりはがした。


「じゃ、ここから移動するぞ!今回はチュートリアルだからウィンドウから転移で移動できるがどうする?」

「せっかくなんで歩いて行こうかな」


 アレンとチューサは歩きながら西門へと向かう。


「この街は十字型で大きな道ができていて、それぞれ北門、南門、西門、東門に分かれているぞ!今回向かう場所は西門から行ける西の平原だ!西の平原では主に跳び兎と毒蛇の二種類が出るな!」

「ほかのエリアでは何が出るんですか?」

「北門の先にある北の山岳では岩蟹や石喰い触手(ロックイーター)の二種類がでるな!南門の先にある南の荒野では主に乾燥トカゲと射撃サボテンが出るな!東門の先には東の丘では主に白い牡鹿(ホワイトホーン)黒い牡牛(ブラックブル)が出るな!」

「なるほど...植物系の魔物が少ないんですね」

「...言われてみればそうだな!まぁ...夜になったら出現する魔物も一変するからな。そこは気をつけろよ」

「そうなんですか?...ちなみに、夜に出現する魔物を教えてもらったりとかは...?」

「さすがにそこは自分で確認してくれ!」

「ですよねー」

「さて、そうこう話してるうちに西門に着いたな!」

「そうですねぇ。これ通行税とかあるんですか?」

「ギルドカートを持っていれば問題ないぞ。あ、そういえばあの受付嬢ギルドカードを紛失した場合についての説明を忘れてるな。まぁ私が説明してやろう!」

「じゃあお願いします」

「いいだろう!まずギルドカードを紛失した場合、1000ゴールドの再発行金が必要だ。ちなみに金貨1枚で10ゴールドだ」

「つまり今は300枚あるから3000ゴールドですね。再発行金で1/3持っていかれるのですか...」

「ああ。だから紛失には気をつけろよ!まぁアイテムポーチに入れとけばそうそう紛失しねぇだろうな!」

「まぁそうですね。普通は紛失しないですよねぇ。ちなみにこのゲームって窃盗系統のスキルってあるんですか?」

「そりゃあるよ!まぁどういう経緯で取得できるかは言えねぇがな!」

「いいえ。それでもその情報だけでも有益だったわ」

「そうか。ならいいや!じゃ、西の平原に行くぞ!準備はいいな!」

「ええ、もちろん」

「よし!じゃ行くぞ!」


 西の平原を歩いているアレンと飛んでいるチューサ。

そしてその先にいる2匹の兎。


「あれが?」

「そうだ!あれが今回対象の跳び兎だ!まぁまずは鑑定してみろ!」

「わかったわ」


 アレンが鑑定を使用すると目の前に小さなウィンドウが表示された。


━━━━━━━━━━━━━━━━━

種族:跳び兎 Lv2 スキル:跳躍 突進

━━━━━━━━━━━━━━━━━


「こんな感じなのね。名前は無いの?」

「ああ。名前は従魔にしたときにしか表示されないな」

「従魔?」

「ああ。従魔ってのは『テイム』ってスキルが必要だぜ!」

「『テイム』?魔物を仲間にできるのか?」

「ああ。そのスキルは少し特殊なスキルだから取得方法は言えないがあんたならすぐに取得できるだろうよ」

「そうなんですか?じゃあいいです」

「まぁそんなことはどうでもいい!今は目の前の敵に集中するんだな!」

「はい!まずはどうすれば?」

「まずは現在使える魔法の確認だな。あと武器の装備だ。防具は初期から装備しているが武器は装備してないから装備しとこうな」

「わかりました」


 アレンはそう言いながらウィンドウを操作し、初期装備の『素人の杖』を装備した。


「今使える魔法は水魔術の『ウォーターニードル』と木魔術の『ウッドニードル』が使えるわね」

「よし、まずは水魔術からだ!しっかり杖で狙いをつけて魔法を使えよ!」

「はい!」


 アレンはそう言うと杖を両手で持ち魔法を唱えた。


「『ウォーターニードル』!」


 杖の先端から青色の小さな塊が発生するとそこから水でできた小さな針が3本出現した。その針は一直線に跳び兎へと向かっていく。


『ピッ!』


 水の針が飛び兎の身体に深々と刺さる。

水の針はすぐに消えたが刺さった個所からは血が流れ出ていた。


「いまだ!追撃をしろ!」

「『ウッドニードル』!」


 続けて放った木製の針がこちらに突っ込んできた跳び兎の額に深々と刺さり、その場で動かなくなった。


「か、勝った?」

「ああ、初めての勝利おめでとう!」

「あ、ありがとうございます」

「いや、いいってことよ。さて次は素材の回収だ」

「素材の回収ですか?」

「ああ。このゲームじゃ自動でアイテム化するかスキルを使ってアイテム化するかの二択がある。ただ、ボスなどの特殊な敵は自動でアイテム化のみだ」

「そうなんですね。で、そのスキルの入手方法はどうするんですか?」

「アイテムポーチの中に身に覚えのないナイフがあるだろう?」

「ああ、たしかにありますね。これで解体するんですか?」

「その通り。そういうグロ表現が苦手な人用に自動アイテム化がある」

「なるほど。では」


 アレンは何の躊躇もなく跳び兎の腹にナイフを突き刺した。


「お前...少しは躊躇するもんだと思ってたが」

「こんな見た目でこんなしゃべり方ですけど中身は男ですからね。この程度は日常茶飯事ですよ」

「いや、普通は男でもそんなことが日常茶飯事になるのはおかしいと思うぞ...?」

「そうですか?っと、そんなことを話をしているうちに終わりましたよ」

「早いな」

「えーっと、ドロップしたのは跳び兎の皮と跳び兎の肉が2つね」

「ふむ、じゃあ残りの跳び兎も討伐してしまおうか!」

「わかりました」


 アレンは再び杖を構え、残りの跳び兎に照準を合わせた。


「『ウッドニードル』!『ウォーターニードル』!」


 杖の先端から木の針が現れ跳び兎に向かっていき、続けて現れた水の針が木の針の後を追うようにして跳び兎に刺さる。


「よし、解体解体」

「すでに順応しているな」

「これくらいは出来ないとですよ」

「...そういうもんか?」

「そういうものです」


 そんなことを話しているうちにアレンは解体を終わらせた。


「よし、じゃあギルドに報告しに行こうか!」

「はい」


 再びアレンとチューサは来た道を戻っていった。


「はい、規定数の討伐を確認しました。クエストクリアです!」

「ありがとうございます」

「いえいえ、それでは報酬の200ゴールドと跳び兎の肉×5です」

「ありがとうございます。ここら辺でこのお肉を調理してくれるお店ってありますか?」

「ありますよ!おすすめはギルドを出てすぐ右手にある『肉の楽園』ですよ!」

「お肉しか取り扱ってなさそうな名前ですね」

「ちゃんと野菜も取り扱ってますよ?まぁお肉よりは種類が少ないですけど」

「そういうものなんですね」

「そういうものです」

「わかりました。それではまた」

「はい、またのおこしを」


 アレンとチューサはギルドを出た。


「よし!これでチュートリアルは終わりだ!楽しかったか!」

「はい、とても。それにいろいろな情報をくれましたので」

「はっはっは!今まで教えた情報はすぐに調べられるから教えても問題ない範囲だからな!」

「そうなんですね。ギルドの資料室とかですか?」

「それもあるな!」

「わかりました。まずは資料室に行って情報収集してみます」

「それがいいだろうな!まぁ、好きなように遊ぶと良い。所詮は君たちにとってはゲームなんだから」

「いやーここまでリアルな感じなのでいつものゲームみたいには遊べないですね」

「はっはっは!そういってくれるとありがたいな!じゃあ、そろそろお別れだ」

「そのようですね。また機械が有ったらお会いしましょう」

「もちろんだ!またな!アレン!」

「また会いましょう、中佐」


 アレンはこの場に来た時と同じ光に包まれてこの場から消えた。


ここまでお疲れさまでした。

今回はそこそこ長文でしたのでここまで休憩なしで読まれた方はお疲れさまでした。

まだまだ続きます。

次回からはアレン視点となります。

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