第十話 合流
亜子原は結構いいひとだよ。
ちょっと怖いだけで。
現実世界での金貸しは結構優しいです。
そんなこんなで本日の講義が終了したので電車に乗って帰宅する。
帰ってきたので軽く昼飯作ってログイン。今日の13時に亜子原と合流予定なのでそれまでレベル上げして半身ぐらいはだしたいけど...時間まであと10分しかないんだよなぁ。
もっと早く昼飯食えばよかったと後悔。
まぁ今更後悔しても遅いしログインしてもできること限られてるなぁ。資料室行こうかな。
てことで宿屋からギルドの資料室に移動して適当に読み漁る。
適当に読んでたので何冊目か分からないが多分20冊目ぐらい?を読み終わると。
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『規定数の本を読んだのでスキル:学習を取得します』
『規定数の本を読んだのでスキル:読書を取得します』
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よくわからないスキルを取得。
説明を読んでみると本を読むと一定確率でその本に書いてあるスキルを取得可能になるらしい。
で、読書の方はその確率をスキルレベル分上げてくれるらしい。
今なら冒険に役立つ3つのスキルを読んだら何か覚えれるかな?と思い読んでみるもリスト更新はなし。
そんなことをしているうちに時間になりそうなので移動を開始する。
確か集合場所は西門のはずだからギルドを出てそのまま通りを歩く。
西門についたけど...まだ来ていないのかそれらしい人影は見えない。
なので適当に掲示板を読み漁る。
特にスキルについての掲示板を見てみるといろいろなスキルや武技が出てるらしい。
俺が関係ありそうなのは神殿の神官が使える大体の状態異常を消す『異常回復』ってのとかっこいいから欲しいのが武技の『ソードパリィ』っていうの。
異常回復はちょっと条件厳しそうだけどソードパリィはぜひとも欲しい。剣防術っていうスキルが必要なのだそう。
そのスキルはどうやら衛兵詰所の訓練場で無料で受けられる連続クエストをクリアすると貰えるスキルの一つらしい。
今度時間があったら行こうかな。
そんなことをしているとどうやら俺がたっている反対側にとても見覚えのある人がたっていることに気づいた。
なんか髪が角刈りだなぁ。髪色と長さとかは変えてるけど角刈りだなぁ。
顔も目の色とか変えてるけど思いっきり亜子原だなぁ。
えー?あんな柄悪そうなやつに話かけるの?正直嫌なんだけど。
まぁここでいやいや行っても仕方無いので行くとしますか。
杖を突きながらとても柄が悪そうな人に近づいていく。
どうやら向こうも杖を突く音に気が付いたらしくこちらを向いた。
「あー、兄妹か?」
「そう聞くってことはオメェさんが兄弟か。話には聞いてたけど随分と小さくなったな」
「小さくなったというか性別も変わってるけどね...まぁそれよりフレンド登録さっさとしてパーティー組もう」
「おーけー。じゃあこれ」
そういって自分のギルドカードを渡してくる...そういや名前聞いてなかったな。
まぁギルドカード見ればいいか。
自分のカードを出しつつギルドカードを見てみるとプレイヤーネームはアネバラ。
なんか変な感じだがまぁ大体わかる。亜→ア、子→ネ、原→バラってわけか。
まぁそんなことはいいから自分のギルドカードの裏に兄弟のカードを当てる。
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『プレイヤー:アネバラとフレンドになりました』
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これでよし。ついでにフレンド欄から兄弟にパーティー申請っと。
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『アネバラとパーティーを組みました』
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「よし。じゃぁこれ返すよ」
「ああ。さて、まずはどこに行く?」
「西門に居るし西の平原でいいんじゃない?」
「それでいいか。じゃぁ、行くか」
「ああ。ついでに聞いとくけど今の職業は?」
「まぁ見た目でわかると思うが...狩人と神官だ」
「oh...両方とも後衛か。ってか見た目でわかるわけねぇだろ。見た目思いっきり格闘家か戦士だろ」
「あー...最初はそれか剣士にしようとしてたんだが...まぁそれじゃあつまらないからなぁ」
「えぇ?まぁ確かにそう思うけど...レベルが?」
「ん?今は7だな」
「じゃあもう半身はあるのか」
「あるぞ。俺のはこいつだ」
そういうと兄弟は右手を突き出すと右手から光が出て人型になっていく。
完全に人型になるとどこか生気を感じられないロングソードを携えた一人の男が居た。
あとそいつが出てきたときに強制的にパーティーに『ホーク』っていうのが入ってきた。
「へぇ。人型の剣士か。掲示板じゃあまり見なかった奴だな」
「まぁ掲示板じゃあな。こいつはそこそこのAIを積んでるらしくあまり詳しく命令しなくてもいろいろ考えて動いてくれるぞ」
「へぇ。武技とかスキルは使えるの?」
「ああ。使えるぞ。まぁスキルを覚えるには半身が持っているSPを使う必要があるがな」
「へぇ。で、今更だけど半身ってもしかして強制的にパーティーに入れられるの?」
「そうみたいだな。オレも今までパーティーを組んだことが無かったからわからなかったが」
「へぇ。結構大変そうだなぁ」
「まぁそういうもんだろう」
「そっか。で...なんか前に毒蛇集まってない?」
「どうやら誰かがトレインして死に戻ったみたいだな。で、そいつ等が解散する前にオレらがエンカウントしたと」
「ぱっとみ5匹かな。いける?」
「まぁ行けるだろ。確か兄妹は魔法使いだろ?先手譲るぜ」
「じゃあお言葉に甘えて『ウッドランス』『ウォーターランス』!」
杖を構えて魔法を使用。
杖の先から木の杭のような物と同じような水の杭が出てくる。それが別々の毒蛇に向かって突き刺さる。
それで二匹の毒蛇は瀕死に。
「よし、じゃぁホーク暴れてこい!」
兄弟がそう言うと剣士の半身がロングソードを手に持ち突撃していく。
「あれでいいの?」
「いいんだよ。ホークは衛兵詰所の訓練場で訓練もさせてるからそこそこ戦えるぞ」
「なるほどねぇ。『ウォーターニードル』『ウッドニードル』」
「お。それでとりあえず二匹死んだな。で、今ホークが『ダブルスラッシュ』で一匹と」
「働かないの?」
「働くさ。『デュアルアロー』『ホークショット』」
兄弟が最初に放った二つの矢が二匹の動きを制限して一直線に誘導してもう一つの矢で打ち抜いた。
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『毒蛇を5匹倒しました』
『レベルが上がりました』
『1SPを獲得しました』
『あなたの半身が目覚めようとしています。身体を与えてあげてください』
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「あ、5になった」
「じゃぁ半身の設定してくれ。オレはその間守ってるから」
「おっけー」
アネバラさん...!
さすがに知ってる人にはバレそう。




