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転生竜と賢者の石な少年  作者: ツワ木とろ
第1章
21/120

【20】適性検査


「プレートが出来るまでの間にさ、適性調べとくか」


 とジークリットさん。

 みんなにいじられるから話を反らそうと思ったのか、急にそんな事を言い出した。


「軍の入隊試験でも使われるヤツだから、そこそこ信用出来るぞ。」


 棚から持ってきたのは、まるでボーリングの球。

 指が入りそうな穴が5つ空いてて、対面にも同じ様な穴が空いてる。


「これで魔力と6種類の武器の適性が計れる」


 球の正面?には単針の小さな目盛りが7つとボタンが1つ、円形に並んで付いている。


「ワタシは参考程度にしかならないと思うけど。斧の適性高くても木こりだからで、武器としては使いこなせてないオチとかあるし」


 目盛りにはそれぞれ、剣・槍・斧・棍・弓・体・魔と表記されてて、0~7まで印が付いてる。


「大まかにしか分からないのは確かだはな。でも、目安にはなるだろ?7つも適性分かれば自ずとスタイルも見えて来るだろうよ」

「そうですね。俺は剣が5で斧が4だったから大剣にしようって思ったし」

「私は弓が4で、それ以外は全然だったから悩み様が無かったわ」


 ジークリットさんのざっくりした説明だと、

  1→才能無し

  2→苦手

  3→普通

  4→得意

  5→超得意

  6→達人

  7→仙人

 って感じらしい。


「とりあえずやってみるか。ルーシ、穴に指いれて持ってくれ」


 手の指を全て入れて持ち上げると、ジークリットさんがボタンを押した。


「すぐ終わるから、しっかり持ってな」


 球から小さなうなり声みたいな音がして、5分程度鳴り続けた。


「終わったな。指を抜いて良いぞ」


 音が鳴り終わるとジークリットさんが持っててくれたので、ルーシは指を抜いて球を返す。 


「本来、こんな大勢の前で発表するもんじゃないんだが、ルーシ良いよな?」


 まぁ、みんな見守ってくれてる訳だし、隠さない方が色々アドバイスくれるでしょう。


「うん。いいよ」

「それじゃぁ、読み上げるぞ」


 ジークリットさんは球を少し遠ざけ、目を細める。

 老眼かしら。


「剣3、槍3、斧3、棍1、弓1、体術3、まりょくが2だ‥‥」


 微妙‥‥

 良くて3。それが4つ。

 器用貧乏?冒険者的にはどうなのかしら。


「まだ、体出来上がってないからしょうがないんじゃない?」


 リネットがフォローに入る。

 やっぱり微妙なのね。


「伸び代はあるんだろうけど、どれを伸ばせばいいのか分からないわね」

「連携取りやすいのは槍だね」

「中距離ってのはありね」

「ウチのパーティー、中距離居ないしね」


 パーティー組む前提でみんな模索してくれてる。


「提案しても宜しいでしょうか」


 ロジバールさんが言う。


「当家で教えられるのは剣術と体術でございますが、この2つは他の武術にも通ずる所も多く、護身の観点からも学ぶべきと思います」


 ルーシの両肩に手を置き、話を続ける。


「ですので、剣術、体術は学び、槍術は模擬戦等で独学されてはいかがでしょうか」

「ルーシは覚えが良いからすぐマスターしちゃうかもね」


 リネットが賛同する。


「じゃぁ、基本魔法はワタシが教えるわ」


 とニコラ。


「それは良いね。それじゃぁ、プランはロジィが考えるとして、さっさと依頼出して来ちゃおっか」

「畏まりました」


 ガイウスさん達が部屋を出る。

 みんなルーシの事思って話を進めてるけど、もっと彼の意見も聞いたげて。


「ルーシはどう?やってみたい武術ある?」


 流石、リネット!伊達に世話好きじゃないわね。


「‥‥わからない」


 まぁそうよね‥‥ そもそも槍も斧も見たこと無いんだった。


「そっか。じゃぁ、ロジバールさんが言ってた通りにしてみて、自分の好みを探して見よっか」

「うん!」



 その後、レイニーが戻って来てギルドプレートを受け取り、ガイウスさん達を待ってからギルドを出た。


「急ぎで頼んだから、明日には受けられるみたいだよ」


 とガイウスさん。


「分かりました。ではまた明日来て受注します」

「それじゃぁ次の休日に。その日はまた家に泊まって行くといいよ」


 って事はまたみんなでお風呂?

 女性陣も同じ事思ったんでしょうね。目が輝いてるわ。


「分かりました。そうさせて貰います」

「ルーシまたね。頑張ってね」

「うん。バイバイ」


 ルーシとアタシはガイウスさんの馬車に乗り込んだ。

 御者さんも大変ね。これまでずっと待っててくれたんだもん。

 もし、ルーシが操縦出来るようになったら入隊に1歩近づくかしら。


「ルーシ殿の覚えの良さなら学問にも向いてると思います」


 馬車に揺られながらロジバールさんが言う。


「じゃぁ、平行して勉強もやろうか。何なら高等学園に進んで商人になっても良いしね」


 とガイウスさんが微笑みながら言ってくれた。

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