表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復讐するは我にあり!  作者: 速水健一
七海と公平
2/10

裏切りの裏に

どうしても退職理由など納得出来なかった公平は、興信所に依頼する旨を、清野先輩に相談する。

 先輩の会社に再就職してから、2ヶ月が経った。

 七海とも、相談に乗るくらいにまで、打ち解けられた。

 しかし俺は、なぜこのような状況になったのか、そして訳も分からず解雇になり、嫁を寝取られ、損害賠償を請求され、無一文で家を追い出され、その裏にある真実を突き止めたいと、清野先輩に相談した。

 先輩は、確かにこのままでは、もやもやした人生を送ることになると心配し、賛成してくれた。

 先輩の知り合いの弁護士経由で、興信所を利用。粕谷一族の事を調べた。


 かなり酷い報告があがってきた。

 先輩も、腕を組んで唸っていた。

 まず俺が、結婚式と新婚旅行のために休暇届けを出したのだが、直属の女部長香山 翡翠ひすいが、握り潰したそうだ。ちなみに名字が違うが、英知えいちの姉だそうだ。何でも婚家の姓が、香山だそうだ。


 で、その予定表を見て、英知が、元妻の冴子を寝取ろうと、隙を狙っていたらしい。


 で、たまたま、冴子の毒父が、金を無心しに現れるとの情報で、俺がDQN(どきゅん仲間に集合をかけ、行動している間に、冴子に、俺が「浮気してる」と捏造写真を見せて、見事に寝取ったとの事だ。


 そして、一度は慰謝料を二人分200万円を、即金で払ったが、休暇届けが出ていないという理由で、無断欠勤の罪を擦り付けられ、損害賠償に1000万円を支払う通知を出し、俺から家と車と慰謝料や財産を根刮こそぎ剥いだとの話だ。


 そして悪質なのは、この件を他言無用にするように、誓約書を書かせた事だ。

  当然仕事は馘首くびになった。


 自己都合による退職という事にされ、退職金も出ない事にされた。


 俺は、粕谷一族のあまりに卑怯なやり口に腹をたてた。


 先輩は、「まあまて…」と俺を止めた。


「奴等の事だから、他の退職者にもやってるだろうな。俺があとはもう少し調べてやるから。お前は短気を起こさずに、七海の面倒を見てくれ。頼むよ。」と頭を下げられた。

 恩人に頼まれては、断れない。

「分かりました。」


 先輩が、「自費で調べてやるから」と、笑ってた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ