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復讐するは我にあり!  作者: 速水健一
七海と公平
1/10

七海はいじめで男性不信になった

手酷い裏切りに会って全てを失った中谷公平に、かつての指導係の清野先輩が声をかけてくれ、清野先輩の家で暮らすことに。仕事も清野先輩の立ち上げた会社で雇って貰えることに。清野先輩の家には中三の娘がいて、いじめで不登校になっていた。

 俺中谷公平は、今同僚の粕谷英知かすやえいちの悪どいやり方で、嫁も、家も、職も奪われた。

 俺の勤めてた支店は、田舎と言うこともあり、粕谷一族の支配する支社となっており、会社自体、他者よそものを排除するやり方で、機能不全に陥っていた。

 幸いな事に、俺の指導をしてくれた先輩の、清野浩一先輩に、ホームレス状態の俺を、自宅に招いてくれ、清野先輩が、粕谷一族に不満を持っている仲間を集めて、同業種の会社を立ち上げていたのだが、俺を会社に招き入れてくれた。

 先輩は、

「きちんと生活基盤が出来るまで居てくれて構わない。」と言ってくれました。

 先輩の家には、中学三年生の七海ちゃんというお嬢さんが引きこもっていた。

 学校で、酷いいじめに遭い、男性不信なのだという。

 俺も妻を粕谷英知に寝取られて、やはり女性不信になっていた。

 先輩は、「良かったら、七海の勉強を見てくれないか?」と依頼された。

 確かに、受験生だからね、俺もお世話になってる先輩一家のお願いだから、協力しようと思い承諾したよ。

 それと家庭教師をするにあたって、先輩に要望を出した。勉強を教えるのは、リビングのみで、絶対二人きりにならない配慮をお願いした。

 これは、俺だけではなく、年頃なのに、いじめで男性不信になってしまった七海ちゃんをおもんばかっての事だ。

 初めのうちは、二人とも緊張していたが、2ヶ月しないうちに、大分打ち解けてきた。

 七海ちゃんは、思った以上に頭が良かった。

 話を聞くと、七海ちゃんのクラスに、芥川啓あくたがわけいというイケメンがいるらしいが、そいつが、七海ちゃんに告白してきたが、チャラ男だったので、断ったら、啓の取り巻き連中をけしかけてきて、いじめが始まったらしい。

 さすがにレイプはなかったが、クラスの男に、「啓の誘いを断るとは、とんだビッチらしいな。俺らに胸揉ませろや!」と追いかけられたらしい。イケメンだかなんだか知らんが、流石にやり過ぎだと思った。

 担任も、啓の親が市議会議員だかなんかで、手出し出来ないらしい。

「清野、すまん」と謝られたらしい。

 完全にアウェイなので、不登校になったとのことだ。

 先輩は、話を聞くと、「中学校には留年はないから、家にいなさい。七海が大切だから…」と言われたらしい。

 そんなときに、転がりこんで来たのが、俺だったらしい。

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