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7/8

レベル2

 ミストとケビンはゴブリンの集団を突破した。

 しかし、多数のゴブリンとの戦闘だったため、ゴブリンの短剣や棍棒によって二人とも傷を負ってしまった。

「送還すればその傷はなくなるが、まだダンジョンの中だ。お前もポーションを使っておけ」

 そう言って、ミストは外套からローポーションを取り出し、ケビンに渡す。

「ありがとうございます」

 まだ先ほどの疲労が残っているケビンは、緩慢な動きでローポーションを受け取った。

 幸いにして、ミストもケビンも深い傷ではなく、ローポーションを飲むことで二人とも傷を全て癒やすことができた。

 疲れが残ったままダンジョンの探索を進めるのは危険だと判断したミストは、ケビンに地図を見せながら言う。

「ゴブリンを警戒し易いこの地点でしばらく休憩する」

「……そうですね。ちょっと休ませて欲しいです」

 先行してゴブリンを引きつけたケビンの負担は大きい。

 休憩が必要というのも無理はない。

 またミストも平気そうに振る舞ってはいるが、実はケビンよりも休憩を欲していた。

 戦闘の負担はケビンよりミストの方が軽かったとはいえ、この世界に来る前はあまり運動していなかった。

 つまり、ミストは元の体力が少なかった。

 だから、ミストは文字の読み書きと剣術の練習に加えて、体も鍛えなければならない、と考えていた。 

 身体能力はレベルアップで上がるが、普段の鍛錬も影響するため、モンスターと戦うのなら鍛錬も怠ることはできない。

 より強く成長すれば、今の実力では死ぬ場面でも、命を落とさずに済むかもしれないのだから。

 休憩予定地点に着いたミスト達はゴブリンを警戒しつつ、休息を取る余裕が生まれた。

 疲れで重く感じる自身の体を休めながら、ミストはステータスを確認する。


――――――――――――――――――

 ミスト・アスリール

 種族 人間

 レベル2

 召喚コスト 1/2

 スキル 《精神感応テレパシー

   ・他人やキャラクターの心に話したいことを直接伝えられる

   ・他人やキャラクターの心を読める

   ・距離制限なし

――――――――――――――――――


――――――――――――――――――

 ケビン

 レア度 星1

 種族 人間

 職業  斥候

 レベル 2/10

 スキル なし

―――――――――――――――――― 


 ケビンのレベルはそのままだったが、ミストのレベルと召喚コストの上限が上がっていた。

 おそらくゴブリンの集団に突っ切る際にミストはレベルアップしたのだろう。 

 ゴブリンと戦いながら、体力が少なかったミストがケビンの背を追いかけることができたのは、レベルアップの影響で身体能力が少し上がったおかげかもしれない。

 召喚コストが1回復していたので、ミストはキャラクターを召喚しようと思った。

 ストレアは召喚できないが、《収納庫》のスキルだけでも助かっている。

 神官のセシルはローポーションがあるから今のところ回復魔法も必要としていない。

 斥候のケビンは戦闘向きの職業とは言えないので、ゴブリンが複数いても対処できる前衛系職業の軽戦士シーナと重戦士ガーノルドはどうだろうか。

 今まではケビンの戦闘能力を考慮して、ゴブリンが二体以下のときにしか戦っていなかった。

 戦闘開始直後にゴブリン一体をケビンの不意打ちで仕留め、正面から相手にするのはゴブリン一体だけ。

 ゴブリンが三体以上だと怪我をする可能性が高かったため、一度に戦うゴブリンの数を二体と決め、ケビンの索敵でゴブリンが三体以上だとわかると戦闘を避けていた。

 しかし、シーナかガーノルドを召喚すれば、限度はあるがゴブリンが三体以上でも戦うことができる。

 また、持っているキャラクターカードの中で唯一遠距離攻撃ができる魔法使いのマリナを召喚すれば、戦いの幅が広がる。

 ダンジョンの狭い一直線の通路にゴブリンを誘い込めば、ゴブリンはマリナの火魔法を回避できないだろう。

 ミストは試したいことを色々と考えながら、ミスト達がいる場所にゴブリンが近づいて来る度に、ケビンと協力してゴブリンを撃退した。

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