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シャーロット


亀のようにのそのそと


「まず、シャロはシャーロット・フランチェスカって言う名前で、この国の貴族として生まれてきたんだ。私はシャロの父のラディリアス・フランチェスカ。」


ふーん。

シャロは本名じゃなくて愛称なのか。

愛称があるのもなんか外国人ぽい。

にしても、旦那様(笑)はやっぱり私のお父さんだったかー。

ずっと旦那様の後に(笑)付けててごめんね。

これからはお父さん?それともお父様とか呼んでみる?

と、悩んでいている内に話は続いていき、長かったので頭でまとめると、


1.私は3歳

2.フランチェスカ家は侯爵家

3.父は王宮で働いている。

4.母は2か月前に亡くなった。

5.私は母が亡くなったのにショックを受けて引きこもり、ろくに食事をせず過ごしていた。

6.体調を崩し、熱を出して死にかけいた。

7.昨日、劇的に体調が良くなり、部屋に行くと記憶がなくっていた私がいた。


まとめてみると、意外と長かった。

3歳相手に長過ぎるぞ。

中身大人だったから良かったものの一般3歳児は船をこいて寝てる頃だぞ。


でも…

この世界でも私にお母さんはいないんだ…

別に寂しい訳じゃないけど、少し残念だな。

前世では小さい頃に浮気して出て行ったから私は母の温もりという物を知らない。


だから、この生で母の愛情や温もりを感じたいと思っていた私が残念と思うのは悪くないと思う。


3歳の涙腺は思ったより弱かったらしく、目からポロポロと涙が出てきた。


「ご、ごめんな、シャロ。辛いな、悲しいよな。だけど、頑張ってくれ。父様な今はシャロしか居ないんだ。一緒に頑張って生きていこう?母様の分まで笑って過ごそう。」


父様もわたしにつられるように涙目になって私に言った。


私はこの世界での記憶は昨日からしかないから母様の事を思い出したり、その事で感傷に浸る事はこの先の未来にないと思う。

そして、父様は私がなぜ涙を流しているか本当の理由を知る事はないだろう。

でも、家族だと、大切にしてくれる人を拒絶するなんて事はできない。


だから、私は

「一般に頑張ろうパパ。」

と、涙を流しながら笑って言った。


旦那様(笑)の呼び方を決めたシャロ

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