始まりの姿3
メイドさんと旦那様(笑)はだんだんと顔が青ざめていった。そうして沈黙の時間が流れていった。
どちらが先に動き出すのでしょうか?
ジッと2人を見ていると動いたのは旦那(笑)だった。旦那様(笑)は青ざめた顔で「シャロ?パパの事は分かるかい?」と聞いてきた。
私は質問の意味が理解出来ず、首を傾けた。その姿を見た旦那様(笑)は膝から崩れ落ちた。
やっと意識が戻ったメイドさんもすぐにまた同じ状態に戻ってしまった。
2人の大人が放心状態でそれを見て首を傾げる美幼女。なかなかのシュールな状態だ。
旦那様(笑)は生まれての小鹿のような足で立ち「シャロ。今日は寝なさい。明日また話をしよう。」そう言って出て行ってしまった。
メイドさんも「お嬢様。失礼します。」一礼して帰った。
結局何も教えてもらえなかった私。
でもあの2人から察するにドッキリではなく、姿も鏡に写っていた美幼女が正解なのだろう。
待って、納得するの早くないか私。
私の元の体どこいった。
これが現実だとすると、もしかして私死んだ?
まだ24歳なんだよ?
死ぬの早過ぎない?
親孝行もまだしてないのに。
シーンと静まりかえった部屋には今は私しかいない。私について少し思い出してみようと思う。
私、瀬里 藤花は父子家庭で兄を1人をもち暮らしていた。
母は別に病気で亡くなったとかではなく、知らない男と浮気をし、それが父にバレ逆ギレをして家から出ていった。
普通、離婚したら親権は母方の方が取るのが多いが、暴力を振るう親について行こうとは小さい時の私にはなかった。
大学卒業後は、OLとして働いた。世間で言われているよなセクハラやパワハラ、長時間労働を受ける事なくホワイトな企業に勤めていた。仕事にはやりがいがあったし、彼氏は居なかったが、そこそこ楽しい人生を送っていたと思う。
休日は友達と遊ぶ事もあったが、趣味に打ち込んでいた。私は前世(?)でアニメや漫画大好きだった。
友達に勧められて見始めたのが始まりで、ハマり始またら止められず、友達に紹介され同人誌にも手を染めた。ヲタクの祭典コミケにも友達と一緒に参戦した。
あれは祭りじゃない。気を抜いたら、意識をもっていかれる戦場だった。
そうして、ヲタクとして慣れてきた私は二次元創作だけでは飽き足らず、色んなジャンルを自ら開拓していった。
その時に出会ってしまった。
【ヤンデレ】と呼ばれる最高ジャンルに。
ついに前世の事に触れられました。
前世の話はほんの少しですが、お付き合いください。