解雇?
また、短めです。
覚悟を決めてエーベルの方を向いた。
「エーベル。もしかして無理してない?私の専属が嫌だったらパパに外してもらうように頼んでおくよ?」
しょうがないよね。
たぶん私の身分が高かったから言えなかったのだろう。
エーベルは驚いた顔をしていた。そして私の方に数歩歩み寄り、
「何故ですか?私に何か至らない点があったでしょうか?もしありましたら、なんでも言ってください。全部直しますので。」と涙を目に浮かべ、私の手を取った。
「え?待ってエーベル泣かないで?
私の事嫌いにだったんじゃないの?
別にエーベルのせいとかじゃないから安心して。もし屋敷に居るのも嫌だとかだったら新しい就職先見つけるよ?」
と優しい声音を意識しながら伝える。
「お嬢様。私はお嬢様の事が嫌いなんて事はありません。絶対にないです。大好きです。嘘でも専属を外すなんて恐ろしい事おっしゃらないでください。」
「分かったよ。エーベルごめんね。もう言わないよ。エーベルが私の専属を辞めるって言わない限り私の専属はエーベルだけだよ。」
私はエーベルの眼力?というか何か訴えかけるような視線に圧倒されながら言った。
エーベルは私の言葉を聞くと安堵したような表情になり、「それはとてもありがたいお言葉です。これからもよろしくお願いします。」と、ニコッといつもの笑顔をした。
私はその笑顔を見てずっと疑問に思っていた事をいい機会だし、伝えようと思った。
「エーベルはなんで貼り付けたような笑顔をしているの?私は今エーベルから大好きだって言われて、心の距離が縮まったみたいで嬉しかったよ。だからエーベルは何を隠しているの?」
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