第一章 一話 暗い人生
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「きっも、近寄んな化け物」
「・・・。」
「何こいつ、きしょっ」
「あっち行こうぜ」
「・・・・・。」
いじめ。いつの時代のどの世代にもよくある事である。きっかけは些細なこと、例えば体についてとか、体についてといえば、デブ、ちび、などよく聞くことだが、彼は、、、。
「見ろよあいつ。右と左で色が違うんだぜ」
「きもー」
彼、「片目 色地」 当時五歳は、左右で目の色が違って生まれる人「ゴットアイ」だ、色地は右が「赤」左が「黄色」のゴットアイだった。
現在「片目 色地」十七歳 冬
「行ってきます」
「・・・・。」
返事はない。色地が十歳の時、家族でドライブした時に目の前からトラックが突っ込んで、運転席と助手席の両親は亡くなった。助かったのは後部座席だった色地だけだ。その後中学生までは、祖父と祖母に世話になって、高校生に入るころ「もう一人で大丈夫だよね?」と、田舎に帰ってしまった。
だが、なんとなく誰に伝えるわけでもなく、学校へ行くことを伝えてしまう。
学校では友達はいない。ただ昔みたいないじめはない。
ガラガラ
先生が来た。
「今日は、ホームルームを始める前に視力検査を行う。保健室に移動だ」
色地には学校で嫌いなことが二つある、一つは目立つこと、二つ目は視力検査だ。
色地は学校ではカラコンをしていた。ゴットアイを隠すために黒いカラコンをしているのだ。だが、視力検査の時にクラスの人にばれるかもしれない。今まではなんとかごまかしてやり過ごしていた。
(きっと今回もばれないはず・・。)
「次片目、線につま先あわせろ。コンタクトとかしてないか?」
「し、してません。」
「そうか、それじゃこれを左目に・・。」
「先生!」
先生の言葉をさえぎったのは、クラスのお調子者の高木君だ。
「なんだ高木。何か言わなきゃ無い事でもあるのか?」
(まさか・・・。)
「はい!片目のやつがこの前、トイレで目から何か外しているのを見ました」
「何?本当か片目」
「・・・・。」
「おい、何んとか言えよ!不正してるんだろ?なぁ?」
「高木はちょっと黙ってろ!どうなんだ?片目?」
ダダッ
「あっ、逃げた」
「追うなよ。高木」
「えっ?なんでですか先生」
「きっと何かあるんだろうよ」
はぁはぁ
(つい、家まで逃げてきてしまった・・。)
肩を上下させながら、荒い呼吸で家の鍵を開けてドアノブに手を掛ける。
(明日は学校や休もう・・・・。異世界なんかに逃げられればいいのに・・。)
そんなことを考えながらドアを開けると、物凄い光が体がを包んでゆく。
(なんだ?この光は!?段々いし・きが・・とおく・・。)
色地は意識がなくなり、光が収まった後家のドアの前に色地の姿はなかった。
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