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SCP財団職員の学校生活 改訂版  作者: 餅屋五平
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第14話―講習・4

不気味な視線を感じつつ、緋鳥との外出をなんとか安全に終わらせた次の日、自室で生物学の本を読んでいると強襲を受けた。先日泥棒用の強力な奴に替えたはずだが、この調子だとそろそろ鍵穴の意味が無くなってくるぞ。

「やあ餅屋くん。あんなもんで僕のピッキングを防げると思ったら大間違いさ!」

「某泥棒ゲーム真っ青の手口ですね・・・。それに、今個人的に勉強してるんでもう少し後にしてもらえませんかね?」

「は? 本読んでるだけじゃん。そんなもんで僕の講習魂は止められない! しかもこれ仕事だからやらないと給料もらえないし。最初に説明されたでしょ? サボると降格だぜ~?」

本を読んでいるだけとは心外だが、ただでさえセキュリティが2なのにこれ以上下げられると困る。どうやら、おとなしくついて行くしかなさそうだ。

「さあ行こう! 未知なる奴らが僕らを待っている!」

「今日はとりわけテンション高いですね・・・」

普通に疲れるしうるさいのでもうちょっと静かにしてほしい。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「と、言うわけで!今回は餅屋くんが気にしていた要注意団体についてだ。もし外でばったりあったらその場で逃げるか殺る方がいいところもあるということも留意しといてね。それじゃ、解説していこう。あ、あとこの後に大事なこと伝えなきゃいけないしさっさといくよ。」 

早速不穏な声が聞こえるが、《要注意》団体というだけあって危険なのだろう。キチンと聞いておかなければ。

「そんな危険な所もあるんですか?」

「まあね~。それでもこっちと仲良しな所とか敵対してない所もあるんだけどね。取りあえず、今日はこちら!『日本生類総研』~!」

「お、とうとうでてきましたね。」

日本生類総研は、俺が最初に講習を受けた『0匹のイナゴ』を作った団体そのものだ。名前は出ていたが、詳しくは知らなかったので、意外と楽しみだったりする。そんな俺にはいつも通り知らん顔で解説をする。

「で。この日本生類総研自体は、SCP財団を邪魔しているというより普通にSCPを作っているだけなんだよね。「0匹のイナゴ」がいい例だね。あれ自体は『日本固有の生き物を絶滅させない』っていうコンセプトの元にやっているからね」

「普通に……いやまあ、確かにそうですね。邪魔したいのなら、もっと大規模にやればいいですし。例えば…。こちらが研究しているSCPを破壊する、とかですかね?」

「お、おおう、中々勘がいいね。そういうところも在るけど、それはまた次の機会にでも回そう」

「え、あ、いるんですか」

適当に言ってみただけなのに本当にいるとは思わなかったので、少し腑抜けた声が出てしまった。

「まあ、そういうわけさ。他には、作った生き物が手に負えなくなったりしたら、研究所をほっぽって逃げたり、世界が終わるほどの物作り出したりしたね。終わり」

「ああ、終わり…終わり!? え、まだちょっとしかしてませんけど…。」

ものの数分で終わってしまった。これならやらなくても良かったんじゃないか、と思ったが、最初に大事な話があるといっていたし、それと関連しているのかも知れない。

「まあ、実際そんなもんだし。『よくわかんない物を作り続けるよくわかんない変人

の集まり』で終わりだよ。まあ、そんな話は置いといて本題に入ろうか、餅屋くん」

「ど、どうしたんですか?そんなに改まって…。」

先ほどからは一変、先輩の声に緊張が走る。なんだか前もこんなことがあったが、今は真面目に聞くべき時だ。

「最初に、僕が今から話す事自体正しいかどうかわからない。レベル3でも関与できないものだってごまんとある。そのことを念頭に置いて聞いてほしい。分かったかい?」

「はい、わかりました。」

「うん、いい返事だ。さて、そもそも何で君はあの学校に入れられていると思う?」

「え? うーん……。多分、SCPと関係があって、そこで一応博士である僕が入れさせられた……とかですかね?」

俺は最初からそう考えていたのだが……ここでその話をするというのは、その予想は間違っていたのか?

「うん…。まあそんな感じだね。僕が知っている限りでは…あそこには《《レベル5》》だけが知っている情報がある。君たちはそれの調査を極秘裏に行ってもらっているんだ。そして、それを調査している本人でさえ知らせれないぐらいの脅威…。

もう分かるね?君たちは、『ある種の実験体』という訳だ。」

「え、ちょ、ちょっと待ってください? まず情報が多すぎて…… す、少し整理させてください」

まず、レベル5…つまり俺を███高校に送ることを決定させた人たちそのものだ。それはこのSCP財団の最高指揮者と言われている。俺なんかでは人数さえ分からない、すべてが最高機密の人達だ。その人達しか知らない情報。さらに、『ある種の実験体』という言葉。俺の混乱が落ち着かないまま先輩は、予想外の事を喋った。



「更にまだ伝えるべきあと一つは、君の他にも更に二人、潜入している人がいる」



俺はその言葉を聞き、混乱が更に深まろうとしていた。てっきり、俺は1人しか潜入していないものだとばかり思っていたから、他にも《仲間》がいたとは。

「え? いや、それも初耳なんですけど…。だ、誰なんですか?」

「いや、それも教えられない。君のレベルではそれを知る事も出来ない。それは、申し訳ない。でも、君の友達じゃないことは伝えられる」

本当に申し訳なさそうに、先輩は頭を下げる。そんな先輩に、俺は頭を上げるように頼む。

「そうですか。いえ、それが分かっただけでも有難いです。先輩が悪いわけではありません。どうか頭を上げてください。」

「ああ、ありがとう。……。そうだね、今日はここら辺で終わろう。それじゃあね。

最後にもう一回言おうか。僕が伝えたことが本当かは分からない。カバーストーリーがかけられているいるかも知れない。だから、だからどうか、今の話を鵜呑みにしないでくれ」

「ああ。はい、わかりました」

混乱冷めやらぬまま、今日の講習は終わりになった。…他に二人とは、誰だろうか。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

あとがき

どうも、小説投稿を二週間しなかったら小説の書き方を忘れました、餅屋五平です。

二週間出来なかった理由はお話出来ませんが、今後はいつもの投稿頻度に戻ります。

今後ともよろしくおねがいします。




日本生類創研

ja.scp-wiki.net › groups-of-interest-jp

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