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短編小説 私の知り合いの●●シリーズ

短編小説 読書の時間を邪魔しないでくれ!

作者: 猫田蛍雪

 私の知り合いには、教授と呼ばれている人物がいる。

 彼は、島の大学で物理学を教えており、同時に探偵でもある。


「教授、やりましたね」

 その坊ちゃんは、ニコニコと教授に言った。

 教授には何のことか分からないが、いやな予感がしたので黙って本を読んでいた。

「とうとう、私たちも小説でデビューですよ」

「バカもん、小説に登場したぐらいで、安月給が変わるか! 」

 教授は、坊ちゃんに対して怒った。

 私は島の大学に勤めている教授である。

 先ほどの紹介通り、物理学を教えている。

「あと探偵ですよね! 」

 坊ちゃんは、元気よく言った。

「すまんが、私は探偵ではない! 」

「毎回、多額の報酬の話になると、探偵になりますよね」

 坊ちゃんは、にやけながら言った。

「そんな裏話は小説には、不要だ!人生は、時と場合に応じて、変化するものだ! 」

 教授が、坊ちゃんに怒る。

 しかし、坊ちゃんには逆効果であった。

「じゃあ、先ほど私が、言ったことはあっているのですか? 」

「いいか、私は毎回、報酬は断っているからな! 」

 このしつこい生徒は、坊ちゃんである。

 いつも研究室に事件を持ち込んできて、私は大迷惑している。

 一応、説明しておくが、生徒には名前があるが覚えるのが面倒なので、あだ名で呼ぶことにしている。

「もっと読者のみなさんに、教授のためになる話をしませんと」

 坊ちゃんは、私の読書の時間を妨害しようとしたので追い出した。

「読書の邪魔だから出て行け! 」

 そして、この話を読んでいる読者と話を書いている作者に対しても言った。

「話ならば、後日改めてたっぷり語りますので、ごきげんよう! 」

 教授は礼儀正しく礼をして、ガタン、と扉をしめた。



 今回は、人物の紹介だけとなりましたが、ここで終わりです。


 終わり

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