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調べる勇者

退院しましたので、ぼちぼち投稿を開始します。

書き溜めができていないので、止まるかもしれません。すみません。

(いいね! アタシも動きたいし!)

(ああ。だが今回は試練の門の周辺を軽く見て周るだけだ。明日以降の予定はアーコとトスクルが戻ってきてから決めよう。ひょっとしたら行き来の最中に向こうも何かを見つけているかも知れん)


 そう言ってオレは狼の姿になった。どんなことが起こるか分からない以上、最も感覚が鋭敏になり俊敏性も高まるこの姿が最適解だ。


 例によってルージュには首輪になってもらい、傍目には少女二人と狼一匹という構図になって探索を始める。とは言っても試練の門がここまでの山道の終着点だ。この先は少し窪んだスペースがあるだけで行き止まり。後は門をくぐり、魔王の城まで螺旋の回廊を延々と登るしかない。


 何となく予想はしていたが案の定、門の周りには変わった点は見受けられない。やはりこの大穴の開いた門が異質だった。しかし何の発見もない訳ではない。近づいたおかげで分かった事がある。砕かれた門の破片は外側に散らばっている。という事は門の内側から強力な力で粉砕されたという事だ。


 その時、オレの中に直感めいた閃きが生まれた。理由は分からないが魔族の姿になって破片に触れた方がいいような気がしたのだ。俺はその直感に身を任せ、再び姿を変える。そして緑青色に鈍く輝くその破片に触れると、それに掛けられていた魔法式に意識を集中させた。


 当然ながら門には魔法が施されていた。いや、古く強大なそれは呪いと言った方が干拓的には理解がしやすいかもしれない。とにかくとある仕掛けがあったのだ。


 するとオレの思考を読み取ったルージュが問うてきた。


(これは逆流を防ぐ魔法式か?)

(お前もそう思うか?)

(施された尋常ではない式の量に目が行きがちだが、一つ一つは単純だ。とにかく一度中に入った者を元の場所に戻さないために作ったとしか思えんな)


 試練の門から入って魔王の居城に辿り着くまでの螺旋の回廊は分かれ道などなどはなくひたすらに一本道だった。それは80年前に実証済み。あの時は試練の報奨として授かれる加護と恩恵の代償として現世に戻ることが許されないだと憶測で決めつけていたが、どうもそれは間違いだったようだ。


 しかもトマスの話によれば螺旋の回廊は下からだけでなく、魔王の居城側からも通行が可能だと言う。そしてこの回廊と門は魔族側には不帰の門と呼称されている。名前から察するに上から通った場合も、やはり入った方から出ることが叶わないのだろう。昔は流刑に使われていたという情報から考えてもこの予想は当たっているようなが気がする。

読んで頂きありがとうございます。


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