表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/338

プロローグ


・・・ああ。


(あるじ)よ、なぜですか。


なぜ私をお捨てになったのですか。


どうかもう一度、主の傍に私をおいてくださいませ。




災いが降り注ぐのなら、退けましょう。


障害が立ち塞がるのなら、打ち砕きましょう。


脅威が襲いくるのなら、薙ぎ払いましょう。




もう二度と分不相応な事など申しませぬ。


だから。


どうかもう一度、主の傍らに私をおいてくださいませ。


どうか。


どうか。


主よ。


私の声に答えてくださいませ。


・・・主よ。


・・・。


・・・・・・。


・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・。



・・・おのれ。


おのれ。おのれ。おのれ。おのれ。おのれ。




何故私を捨てた。これまでどれほどの心血を注いできたと思っているのだ。



私を握りしめた、その手を切り落してくれる。

私を見ていた、その目を抉り出してくれる。

私の名を呼んだ、その口に灰と煮えた油を注いでくれる。


貴様の肉から皮膚を剥ぎ取り、骨から肉片を引き剥がしてやる。骨についている肉も全てこそげ落として、此の世で最も醜い者たちの餌にしてやる。それでも私の憎悪はおさまらぬ。


慈悲も温情も与えてなるものか。




我が憎しみを知れ。


読んでいただきありがとうございます。


感想、評価、レビュー、ブックマークなどして頂けると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ