村の崩壊と立場
気を失っていた主人公「アシュラ」、起きると隣には銀髪の美少女が微笑んでいた。
「あ、起きた?」
「痛いところはない?」
「え?」
戸惑いを隠せない、なぜ俺は生きている?
俺の体は確かに、貫かれたはずだ........体の傷が消えている?
「あっ、体の傷は魔法で治しましたよ」
戸惑っているところを察したのか、そう教えてくれた........ん?
ちょっと待て魔法は人類種は、使えなかったはずだ........
体の欠損を、治すことができる魔法を唱えることができるのはエルフぐらいの
上位種くらいじゃないとだめだ........てことは........
銀髪の少女の顔を見てみると、確かに、耳が横にながかった........
口をパクパクしていると銀髪の少女がこう言った........
「私の名前はティアよろしくね」
「バハムートが、人間の村を襲ってたから近づいていったらあなたが倒れていたから保護したの…」
そうか…俺はこの、ティアとか言うエルフに助けられたのか........
「....俺の名前はアシュラだ........助けてくれてありがとう........」
「あの後村は.....どうなったんだ?」
「........聞きたい?」
[....ああ、聞かせてくれ........」
ティアは村が崩壊したことを告げた........
俺以外の生存者がいない話や、バハムートが、どこか別の所に飛んで行ったことも
教えてくれた........
状況としては、最悪だった........
恋人は喰われ、家族は焼かれた........
流石に気まずくなったのか、ティアが、話題を振ってきた
「そういえば、何で君だけやけどや擦り傷だけですんだの?」
は?意味が分からない、俺は確かに体に穴を空けられたはずだ........
こいつは、ふざけているのか?
もの凄く嫌な予感がした…
「いや、俺の腹に穴があけられたはずですよ?」
「何言ってるの?そんな傷なかったよ?」
そんなことはないはずだ........確かに、腹に穴があけられていたはずだ…
どういうことなんだ........
わけがわからない........
そう思いながら意識が薄れていった…
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ティアから真実を聞かされてから俺はかなり落ち込んでいた…
そりゃそうだ、誰だって家族や友人、恋人を殺されるとこんな感じになる。
こんな俺の様子を察したのかティアがこんなことを言い出した。
「………良かったらだけど、ここの施設の案内とかしようか?」
ティアが、気を利かせて言ってくれたことだ…
断るのは申し訳ない……
「ああ…頼む…」
俺はこの施設を見て回った。
この施設はどうやらバハムートに、対抗するための兵器を、作っているらしい…
だか、どんな兵器なのかまでは教えてくれなかった。
見て回っている途中、ティア以外の人を、いや、エルフを見かけた。
ティアによると、ここに働いている研究者らしい…
ティアに、お前も研究者なのかと聞こうと思った瞬間…
ある一人の女のエルフが、近づいてきてこう言った。
「穢らわしい生物め、さなぜこんな所をふらついている、さっさと部屋に戻れ!」
エルフが別の種族を、毛嫌いしているとは聞いたことがあるが、ここまで毛嫌いされると、流石に腹 が立つ。
言い返そうと、口を開いた瞬間それよりも先にティアがこう言った…
「ごめんなさい、もう出歩かないから……だから許して…」
俺はどういうことなのか理解ができなかった…
てっきり自分に向けられたことだと思っていたが、実はティアに向かって言っていたことだったのだ。
「おい、あんたちょっと言い過ぎなんじゃないのか」
「ああん?あんた誰だ…?」
「ああ、あのバハムートに襲われた村の、ボロボロのガキか、よそもんが関わるんじゃないわよ」
そう言うと鼻を鳴らしてどっかに行ってしまった。
ここに来てまだ、2日で、ティアが、この研究所で、どんな立場なのかは知らなかったが、少なく とも良い立場ではないのだと思った…
はいどうも皆さんこんにちはもっこもこです。
前回の章から今回の章までお付き合いいただきありがとうございます。
今回の章のでは、本小説のヒロイン「ティア」と、やっと名前が出てきた主人公「アシュラ」の事について書きました
え?
クルルはどこ行った? (一章の初めのほうに出てきてます)
....宇宙のかなたに飛んで行ったんでしょう…
そんなことは置いておき、
主人公を思いやる優しい一面を持ち、例えるならう〇るちゃんや、エミ〇アみたいな美少女の彼女が
なぜこんな立場なのか?
さらには、アシュラの腹の傷の謎....
謎が深まるばかりです....
次章では、そんな謎の立場のティアの話をさらに掘っていきたいと思います。
次作も頑張りますのでどうかお付き合いお願いいたします。
ご覧いただきありがとうございました