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君がいない世界  作者: 長谷川 仁
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出会い

春、まだ肌寒さを感じながら世間一般で言われる期待と不安を抱いた、高校1年になった僕は、自分の中で

ある決まりをつくっていた。それは、他人に合わせる、他人の意見に否定的にならないということだ。

そうすれば、相手から嫌われることもないし、静かでそれなりに充実した生活が送れると考えた。

だから今でもふと思う、もし倉木光里と出会わなければ、、僕は、、。

入学式も終わり、それぞれ各クラスに分かれ担任の先生を待っていた。中学校の最初にも味わった緊張と静寂の中でつけ慣れないネクタイを気にしていると

「ねぇねぇ、君」

最初はまさか自分が呼ばれてるなんて思いもよらず、もう友達づくりかとあまり興味もおこらず担任を待っていた。

「ねぇ!君!」

この時ようやく自分が呼ばれてることに気づいた。

「えっと、、ぼく?」

「君以外にいないでしょ!」

声を弾ましながら、笑う彼女に僕は動揺していた

「なに、、?」

「先生、まだかな」

あまりにどうでもいい話。しかし答えるほかないので適当に答えてあげた。

「まぁもうちょっとじゃないかな」

「あ、自己紹介!私、倉木光里といいます。君は?」

「黒田 蓮です」

「蓮かー。よろしく!」

いきなり下の名前で呼び捨て。しかも急な自己紹介。周りからは明らかに注目されていた。あまり目立ちたくない僕にとっては、注目の的になった彼女にもう関わらないでおこうと誓った。

おもえば、ここから僕の世界は色づき始めたのかもしれない。まぁそう幸せの時間は続きはしない。

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