ホントに大丈夫!?異世界召喚!
下手くそ注意!ド下手くそに不快になる方は我慢してどうぞ。
とある暑い夏の日。
俺の名前は五十嵐海斗!ピチピチの17歳高校二年生!特技は揚げ物、好きな物は・・・・・すまん。暑さで頭がやられていたようだ・・・。
俺のいる教室はクーラーがなく、暑さをしのぐために窓を開けることしか出来なかった。
「あぢぃ・・・どうなってんだ日本・・・地球はどんどん寒くなっていくって映画で言ってた筈だぞ・・・・・。」
その日は近年稀どころかしょっちゅうおきる猛暑だった。気温は38度で窓を開けようが開けまいが関係ない位暑かった。俺は何かをするやる気もなくただ机の上で突っ伏していた。
すると突然ガララッ!!っと教室のドアが開かれた。俺の席は所謂主人公の親友の席で、窓側の一番後ろの席だ。だから顔を上げると入ってきた奴が直ぐに分かった。
見えた、いや見えてしまったのは例えるならクラスに一人はいるかもしれないイケメンだ。
名前は新堂竜司。容姿端麗、スポーツ万能、成績は中の上のクソイケメン野郎だ。
いや、まだ性格が良いなら許せない訳じゃあない。
しかし!しかしだ諸君!あのクソ野郎は典型的な女好きで女子には甘く男子には厳しい。そこを奴に纏わり付いている節穴女子どもは気付いてないようだ。
当たり前と言っちゃあ何だが男子の評価はとんでもなく低い。ゴッキーさんよりも低い。
まさかこんな奴が現実にいるとはこの学校に入った時微塵も思っていなかったさ・・・・。
などと黄昏ていると・・・
「あ、おはよう竜司。」
「ああ、麗香。おはよう」
今話しかけたのはクラスの、いや学校のアイドルの
城ヶ崎麗香だ。奴の上位互換のようなスペックで成績はいつも3位以内に入る秀才様だ。勿論努力しているのだろうが。彼女はクソ野郎の幼馴染で、彼女があのクソ野郎を好いているのは非常に悔しいが一目瞭然なのだが奴はそれを知っている上で他の女に手を出す。頭沸いてんのか。
もしも今この状況をギャルゲーとかで表すなら彼女がメインヒロインで、他の節穴女子どもがモブって感じだろう。誰もが思うだろう。俺にこんな幼馴染がいれば・・・。それをリアルで実現しているのがこのクソ野郎なのだ。
残念だがこの風景は最早日常だ。奴のハーレムには他にも生徒会長だの剣道部のエースだのと色々いるらしい。だが俺は城ヶ崎さんを応援しているので他の女子の名前など知らない。城ヶ崎さんのことは確かに好きだが、彼女はあの野郎を好いている。さっきも言ったが一目瞭然なのであんな野郎でも応援しているのだ・・・・・。俺は誰に説明しているんだ・・・?
そんな時だった。奴の足元に最近あるある過ぎて聞き飽きているであろう所謂魔方陣のようなものが浮かび上がったのだ!!!
こ、これは異世界召喚って奴か!?あの勇者がどうのこうのっていう!!!
その魔方陣は奴の足元から大体半径5メートルくらいまで広がりグルグルと回り始めた。因みに俺とクソ野郎の距離は10メートルほどだ。これが魔方陣の範囲の人間だけだったら良いが、教室内の人間だったらたまったもんじゃないと思い、魔方陣が発動する前に急いで教室を出た。
すると、
俺が教室を出て直ぐにまばゆい光が教室を覆った。
まるでフラッシュバンを食らったみたいに視界が真っ白になる。
気付いた時、クラスには誰もいなかった。
・・・・・・危ねぇ、巻き込まれるところだった。
因みに何で召喚から逃げたかというと、別に俺は生活に退屈しているわけでもない。まだ読んでない漫画もあるし、買ったばかりのゲームもある。家に帰れば家族がいる。読んでない小説や、これから次巻が楽しみな物など、この世界で楽しむことはたくさんある。
そりゃあ異世界に行って可愛い女の子とイチャイチャしてみたいし、魔法を使ってみたりもしたい。
でも人や動物を殺す勇気もないし、そんな勇気つけたいわけない。
小説では主人公のためにご都合主義や補正などが用意されていて基本的に言葉は通じる。
でも所詮は物語だ。言葉が通じないかもしれない。あっけなく盗賊とかにやられてしまうかもしれない。
召喚されたら最後この世界に戻れないかもしれないし、そもそも奴隷として召喚されたかもしれない。
俺は今回偶々冷静に判断できたが、勿論いつもそうってわけじゃない。だから、異世界召喚に憧れるのもいいけどそういうことも考えておいたほうがいいかもね。
カッコよく締めようとしたけどこの後先生に説明したり、何処から情報が漏れたのかマスゴミ達に追っかけられたりと事後処理が非常に大変でした・・・。
見てくれてありがとうございます!